光のどけき春の日に。

関西発、ゆるゆる登山。

2015/02/06 三峰山 ~エビの尻尾は成長する

2015年登山の第二弾は同行者ありの三峰山です。

朝起きて迎えに行くと、自分の起床時間がちょっと無理めなことになるので、仕事上がりで前乗りで向かい、JR桜井駅付近のビジホで一泊しました。

この冬にどこかに遠征したいと思ってたんですけど、案の定スケジュール的に無理な感じで…、でもまあ今回の前乗りでプチ遠征気分を味わいましたw

三峰山は昨年末の山納めに続き、立て続けな感じで二回目なので、特に登山口駐車場まで道迷いもなく。
あ、そう言えば国道369号線からみつえ青少年旅行村に向かう交差点を20mくらい過ぎた所に公衆トイレがあるんですけど、ものすごい綺麗でした。
ペーパーあり、水洗、洋式…で、何と便座が暖かいという神仕様。
すごい助かります。


今回も第4駐車場に。
平日だったので、先に停まっていた車は4、5台程度でした。
まあ、時間もちょっと遅目の9時過ぎだったんですけどね…。


 9時半頃、登山開始です。
 今回は山に不慣れな同行者に合わせて、まったりペースで登る登山です。

 # いや、自分もそんなに山に慣れてるわけじゃないですが。

昨年末はこの地点では全く雪はなかったんですけど、さすがは2月ともあって、薄っすらと雪が積もってます。

4、5人くらいの先行者の方がいらっしゃるようです。
多少の積雪があっても、トレースを使わせていただけるので、安心です。

さて、登尾ルートと不動滝ルートとの分岐です。
前回のソロ登山で下見した登尾ルートを今回も選択します。

登り始めのしんどい階段も、これだけ雪があるとちょっと気分が楽です。

同行者とおしゃべりをしながら登っていきます。
本来はおしゃべりできるくらいのペースが適正なペース、っていうことですけど、そもそも坂道を歩きながらって、おしゃべりするのしんどいんですけども…。
もっと山に慣れたら、おしゃべりできるようになるかな?

一番手前の稜線に出ました。
ここから山の眺めがすごく好きです。
最初の登りを頑張ったご褒美的な感じで。

今日も山頂方面は白いですよ!

手前の避難小屋でプチ休憩を取り、登山再開です。
ここの階段にも雪が積もっていますが、特に凍ってはいないので、相変わらず登りはきついものの、怖さはありませんでした。

展望小屋の屋根の庇に小さいながらも氷柱が生えていました。
今回、この展望小屋は扉を開けて中には入らずスルーしたんですけど、次回はこの展望小屋にも入ってみたいですね。

この展望小屋を過ぎると、ちょっぴり雪が深くなってきます。
雪の上を歩くのは嫌いじゃないんですが、あまり歩きやすくはない、ですよね…。

ふっと青空が覗くと、心が軽くなります。

何て言うか、朝登り始めた頃はものすごい晴天だったんですけど、気が付けば曇天になっていましたので…。

左の奥の斜面が茶色になっている山、多分倶留尊山ですよねえ。
ススキのハイシーズンに行きたいなあ。

登れば登るほど、雪が深くなってきました。
踏跡があって、ほんと良かった。
無雪期に登ったことがないので、登山道のリアルな様子って知らないんですよね、実は。

頂上まで1,600mの看板付近です。
吹き溜まり部分で、とうとうストックが自立するようになりましたw

この辺りからほんのり樹氷が見られるんですよねえ。
がっつりな樹氷も当然好きなんですけど、こういう薄っすらとした樹氷も綺麗で好きです。

登尾ルートと不動滝ルートの合流点にある避難小屋手前です。
こういうがっつりした樹氷の下をくぐり抜けます。

今回は超まったりペース。
この時点で12時を過ぎていましたので、今回はここでお昼休憩を取るとこにしました。

中に入ってすぐはものすごい暗く思えたんですけど、慣れてくると結構明るいことに気付きました。
一応この照明は人感センサーらしいんですけど、正直ついててもついてなくても、よく分からない感じでしたw

中でしっかり風雪を避けることが出来て、とても暖かいです。
ここなら非常時に一泊、も可能かと。

サーモスの水筒…の、忘れ物。
隣で休憩されていた単独の女性のだと思うんですけども、小屋の周囲を見ましたが、姿が見えず。
時間的に先に山頂に行って、戻ってきてここでご飯を食べたんじゃないかなあ…。
もし、山頂方面ですれ違ったら声をかけようと思ったのですが、残念ながら会えずでした。

さて、お腹も満たされたところで、登山再開です。

雪が層になっていました。
風の影響ですかねえ。
ちょっとバームクーヘンの切り身みたいで面白かった。

ちょっとした登りをこなすと、樹氷ゾーンに突入します。

樹氷のトンネル。

樹氷の暖簾?

妖怪チックな樹氷

たまに太陽が曇り空を溶かしてくれる。
世界が輝くこの瞬間が好き。

 



とりあえず、先に山頂まで行っちゃいましょう。

ここまで来たら、アップダウンしつつ、あともう一頑張り。
今回は前回と違って、北側からの風がやや穏やかでした。

前回は見付けられなかった、御嶽山のビューポイントまで来ました。

今回は生憎の天気で…、御嶽山は多分見えていない。
でも、この方角であることには間違いがないので、暫く御嶽山で亡くなられた方の為に、手を合わせていました。


そんなわけで13時半、登頂!
登り始めから4時間…!

よく頑張りました。>同行者さん

続けて八丁平に下りてきました。
相変わらず風の通り道になるので、雪は少なめです。


後もう一声、青空が!

…って言うのは、多分贅沢な話。

向こう側は微かに青空って言うか、陽がさしてるのになあ…。


草も凍ってます。

一本樹氷

この尻尾すげえ…!
がっつりついてます…!


もう少し八丁平で青空を待ちたかったのですが、気温も低く、時間も押していたので下山開始。
ってことで、高見山ビューポイント…ですが、微かに見える程度でした。

下山ルートも登尾ルートを使うのはちょっとアレだったので、ちょっと変化をつけることにして、帰りは不動滝ルートを選択しました。
不動滝ルートには、分岐点の避難小屋の奥を抜ける感じで進んでいきます。

ちょっぴり急なつづら折れの道なので、あまり面白くはありませんが、道迷いをすることはないかなあと。

何となく、崩れた後っぽいポイント。
ぼくが持ってる地図では、この不動滝ルートが崩落のため通行止めになってたんですけど、ここだったりするのかなあ。

 # 開通したのは知ってました。


不動(の)滝まで下りてきました。
このへんまで来ると、だいぶ雪が少なくなっています。


ネットを開けたら閉めろと書いてますが、どこにもネットらしきものはなく。
新道ルートにはネットがあったんですけども。

滝の端っこですが、僅かに凍っていました。
滴ってる水が凍った、って言う感じですかね。

今年は氷瀑には縁がなさそうです。

滝のすぐ下には避難小屋らしき小屋があって、中をちょっとだけ見て下りてきました。

ぼくは割とトイレは遠い方なんですけど、この時は結構トイレに行きたかった…。

で、このトイレですが、3部屋あるんですけど、右端が詰まってて、真ん中が鍵かからず、左端が鍵かかる、っていう感じ。
冬季は水が出ないようで、そのあたりの加減かなあ…と思ったり。

さて、林道をくだ…らず、何故登っていきます。
ちゃんと分岐の標識を見ておけば良かったんですけども、8割登って、2割下って出てきたのは…、

登尾ルートの小屋付近でした。
ぐるーっと林道でつながってるのは知ってたんですけど、まさか自分がそっち向いて歩いてるとは思ってもみませんでしたよ…。

「こっちが正しいはず」っていう思い込みで歩いてると、下山なのに登ってることにすら疑問に思えないんですかね。
これ、今回はこの程度で済んだけど、ほんとちゃんと道を見て、方角や方向を考える癖をつけておかないと、とんでもないことになりそうな気がする。

結構テンション下がった感じで、だらだらと登尾ルートを下りました。
朝にあった雪も溶けて、地面が泥濘んでたのも、ぼくらのテンションを下げる要因になりました。

駐車場に着くと、なんと17時。
朝そこそこの時間に起きたので、今日すげえ長い一日だった…!

この後、車のワイパーに姫石の湯の割引券を挟んでくれていたのですが、ぼくには今回行きたいところがありまして、そこは曽爾高原のお亀の湯です。
露天風呂がすごいいい感じだったので、前々から行きたい行きたいと思ってたわけで。

国道369から曽爾の方に折れて行く感じなんですが、途中で異常に存在感のある山の麓を通ったんですけど、後で調べると鎧岳でした。
登れる山であることは知っていので、いつか登ってやろうと野望を抱いてみる。

あ、お亀の湯すごい良かったです。
温泉施設って、体洗って体温まったらそれでいいくらいにしか思っていないんですが、お亀の湯はまったりとろみのあるお湯で、これがいい感じ。
大阪の犬鳴山温泉に近い泉質で、超ぼく好み。
30分くらいぼーっと入ってたのかなあ…。

お風呂の後はご飯も食べたんですけど、ご飯も美味しかった。
割と温泉施設ってレンジで温めるだけ的なメニューが多いですけど、ここは普通に作ってる感じ。
当たり前と言えば当たり前なんですけど、ぼく的にもポイント高し。
この辺りの山に来た時は、お亀の湯に決定、うん。

さて、割と冬って忙しい時期だったりするんですけど、2月中にもう一山登っておきたい感じです。
お手頃な金剛山もアリですが、安物とは言えスノーシューを買ったので、スノーシューを楽しめるところがいいなあとか。

ぼちぼち考えよう。