光のどけき春の日に。

関西発、ゆるゆる登山。

2015/04/22 和泉葛城山→大石ヶ峰 ~藪こぎ、そして道間違い。

こんばんは。

気が付くと、前回の山行から既に1ヶ月以上も経っていました。

まあ、3月から4月にかけてはアレルギー性鼻炎も酷かったので、あまり出歩こうかとも思わなかったのも事実なんですが、漸く落ち着いてきたのと、5月と6月は非常に忙しいので、今のうちに何処かに行きたくなったわけなんです。

山の草花にはとんと疎いわたくしでありまして、きっとこの季節って綺麗な季節なんだろうなあ…と思うのですが、とりあえず今回は純粋に山を登ること、にフォーカスすることにしました。

で、問題はじゃあ何処に行くよ?っていうことで。

そう言えば、去年のこの時期は近場で龍門山に登ったんですよねえ…。
確か、午後から出かけて、さっくり登ってきた感じなんですけども。

今回も龍門山…と思ったのですが、同じ山を登るよりかは、新しい山に登りたいと思ったので、更に追加条件として、自宅からそこそこ近いっていうポイントから、関西山歩きの本で行き先を和泉葛城山に決定。

ここ、結構遠いイメージだったんですけど、蕎原側登山口まで何と高速は使いますが、約1時間で行けるんですよねえ。

なので、当日5時に目覚ましかけておきながら、出発が6時半になったとしても、登山口到着が7時半過ぎっていうちょっとしたミラクルに感動してみたり。

今回は、春日橋から登山開始です。

ちなみに、車はこの付近の駐車場に停めさせていただいたのですが、平日でそこそこ早い時間帯だったせいか、駐車料金500円という立て看板があるものの、係の人の姿や管理棟的な建物が見付けられませんでした。

もう少し手前にあったパン屋さん下山後に聞いてみることにし、ひとまず出発することにしました。

セメントで舗装された林道を歩き始めたんですが、ほんのちょっと歩いた所に車止めがありました。
ザックを担いだまま、この下を潜るのはちょっとしんどかったので、脇の方から通り抜けさせていただきました。

このルートの登山道ですが、川の横をずーっと歩く感じなんですけれど、こういう滝もちょこちょこあったりします。
結構癒されます、はい。

ゆっくり目のペースで登ること約10分。

 ←

という看板がありまして、ここで川に架かる橋を渡る感じになります。

何の変哲もない、普通の橋です。
ただし、手すりはありません。

…が、わざわざ橋の端を歩く必要もない感じです。

舗装された林道を歩くこと自体、正直あまり好きではないのですが、確かに凹凸がなく、歩きやすいと言えば歩きやすいと言えなくもないわけですが、正直飽きる…。


ちょっと歩くことに疲れると、川の流れが綺麗な場所を見付けては立ち止まって休憩します。

そろそろ…、土の道を歩きたいんですが、既に30分以上こういう道を歩いています。
まあでも新緑が綺麗だったり、川のせせらぎの音が気持ち良かったりで、何とか歩いてる感じです。

歩き始めて約45分、やっとそれっぽい道を歩けるかなー…と思いきや、砂利の道って、体重で若干沈むんで、やっぱり歩きにくい…、と。


この滝、結構落差があります。
10メートルくらい?
微妙に木立が邪魔で、ちょっと前に出てみたんですけど、崖が結構高いので、怖かったり。

登り始めて約50分。
渡河ポイントに辿り着きました。
渡河と言っても、先日の明神平の渡河と比べると、特になんてないレベルだったりですけども。


やっと土の道を歩ける…!

…と思いきや、すぐに現れました、丸太階段。
これ、結構疲れるんですよねえ。

そんなわけで、二度目の渡河ポイント。
一度目より、ちょっと幅広いんですが、気を付けて歩けば、特になんてないです。

山肌に丸太が並べられてる感じです。

ただ、この山って歩きやすいなーと思ったのは、そこそこある分岐ポイントにちゃんと看板があること、なんですよね。
更に、頂上までの距離なんかも載せてくれているので、結構良い目印になります。

歩き始めて1時間5分、稜線が見える所まで来ました。
こういう風景、ちょっとホッとしますよね。


稜線まで出ると、ブナ林ゾーンになります。
ここ和泉葛城山のブナ林は国の天然記念物だとか。

まだ、新緑満開というわけではありませんが、薄く淡い緑色の新緑に目を奪われます。

和泉葛城山の山頂には、神社がありまして…、この階段を登りきれば山頂なわけなんですが、これ写真に写ってない部分にもまだまだ階段が連なってまして、かなーりキツかったです。

まあ、何とか登り切りまして、山頂まで。
ここまで登山口から約1時間半。
山と高原の地図では、コースタイム1時間20分ということだったので、10分遅れてる感じですねえ。
自分的には、そこそこなペースで登ってきたつもりなんですが、コースタイムで登る人って、どんなペースなんだろうか…?

あんまりコースタイムを気にするのは登山の楽しみをスポイルするとは思うんですが、どうしても気になっちゃうんですよねえ。

はい、展望台に行きましょう。

本日はとっても天気が良く、大気の状態も安定していまして、関空だけでなく、連絡橋までくっきりと見えました。

こちらが和歌山側です。
山と山の間に平野部がありますが、ここに紀の川が流れています。
その丁度正面になりますが、去年の同じ時期に登った龍門山です。

暫く、このへんの風景を見ながら休憩をしていましたが、時計を見るとまだ9時半。
お昼ご飯を食べるには明らかに早いわけで、それほどの疲れもなかったので、もうちょっと歩き足りない感じだったんですよねえ…。

で、ここ和泉葛城山って、実は山頂直下まで車道があって、普通に車で登ってこれるんですよね。
展望台で休憩してると、車の音とか、人の話し声とかも普通に聞こえるわけです。

そこで思いついたのが、縦走。

山と高原の地図を開くと、ここから片道1時間くらいで成高峯か、大石ヶ峰あたりに行けるっぽいことが分かりまして、成高峯は舗装された林道歩きメインのようだったので、大石ヶ峰に縦走することにしました。

山頂の駐車場を東側に進みますと、林道の合流点まで出ます。

大石ヶ峰へは、鉄柵の車止めがあるここから進むことになります。

アメダスらしいです。
ちょっと歩いた所に唐突に設置されていました。

アメダスのポイントを通りすぎて、どこかの省庁の電波塔があったのですが、何だか道を間違えた気がして、少し戻った所にあった、この看板の所から山に入っていきます。

最初は、まあまあ登山道かなあ…という状態の道だったんですが、

間もなく、自分の背丈くらいの笹ゾーンに突入しました。
ストックを使って、笹をかき分け、藪こぎで進んでいきます。

藪こぎ8分くらいしたところで、開けた場所に出ました。

どうも、自分が行きかけて戻った道をそのまま行くと、この場所に出られるっぽい、です。
自分の通った道は不正解ではなかったとは思うんですが、もっと素直に歩けて、より正解に近い道があった、ということですな。

(遠い目


広くて歩きやすい登山道だなーと、ぼーっと歩いてたら、すぐ足元に蛇がいて、ちょっとびっくり。


5分弱で最初の分岐に到達しました。
右側に進むと、鍋谷峠の方に行くっぽいです。
登山道的には、このまま直進が正解っぽいのですが、登り切った所に何やら鉄塔?電波塔のようなものがありまして、何故か右側だと思い込んでしまったんですよねえ。
ちゃんと地図を見ておけば、直進が正解だと分かったはずなんですが。

間違った方向ではありましたが、ぼちぼちと進んでいくと、結構路面が荒れていることに気付きました。
見る限り、オフロードバイク的な乗り物の轍なんですよねえ、これ。
ここ以外にも、V字型になった場所も多数ありまして、徒歩ではすごく歩きづらかったです。

さて、この道間違いにいつ気付いたかと言うと、10分くらい下ってからでした。
単純に巻き道な感じで、大石ヶ峰に回りこんでいくんだろうなあ…と最初は思っていたのですが、ずんずん下がっていくので、これはおかしいと。
で、改めて地図を見ると、大石ヶ峰までは尾根道になるので、軽いアップダウンのみで、ほぼ等高線を跨がないのですが、こっちのルートは等高線を跨ぎまくり。

ここで気付けた自分を褒めてあげたいですが、そもそもちゃんと地図を見なかった自分を叱ってやりたいw

結局、本の分岐まで戻った…と思いきや、分岐から直進方向は一旦登るんですが、電波塔の所がピークになっていて、そこからまた下るんですよね。
で、下ったところと右側の鍋谷峠への道って、あるポイントで高さが1メートルくらいになるので、そこで強引に大石ヶ峰へのルートに戻った感じでした。

正しいルートを進むと、間もなくこんな看板がありまして、自分が選び直した道は間違っていなかったことを実感しましたw


上の写真の看板の所から約10分程度で再度の分岐がありました。
この看板、正直書いてあることもよくわからないんですけども…、何となく前回の反省から右側の道は違うと判断し、左側の登りの道を選択しました。

という訳で、看板からの坂を登り切ると山頂でした。

あれ?

大石ノ峰?

地図には、大石ヶ峰って書いてあったんだけども…、違う山だったりする?

…まあ、いいかw

ここが山頂とぼくの中で決定!

まあでも、ほんと言うと、ここまで時間かかると思ってなかったんですよ。
さっくり縦走して、戻ってきて、和泉葛城山の展望台でご飯食べる予定にしてたんですけど、さすがにもうこの時点で11:20くらいだったので、ここでご飯です。

見ての通り、眺望は全くありませんw


今回も安定のバレンタインチョコをデザートにいただきます。
勿体無くてなかなか食べられなったんですけども、そろそろ暖かくなるし、溶けてきそうで。
そろそろ食べ切っちゃうかな?

大石ヶ峰の山頂でご飯も含め、40分ほどまったりした後、下山を開始しました。


山桜っぽいです。

上手く撮れていませんが…、登山道に花びらが散っていました。

神社から少し下ったところのブナは新緑綺麗でした。
ただまあ、全体的にはもうちょっと早かった感じですかねえ…。



下山後の温泉タイムは、奥水間温泉へ。
温泉旅館っていうこともあり、全体的に落ち着いた雰囲気の温泉でした。
ただ、入浴のみで1,000円って言うのは、正直ちょっと高い…んですが、お湯は抜群に良かったです。
色は透明ですが、とろーり系で、温度も適温。
露天風呂はせせらぎに面しており、新緑の椛なんかも見れて、雰囲気は良かったです。
殆ど貸し切りみたいな状態でお風呂に入ってたんですけど、このまま宿泊したい気分でした…w

温泉の駐車場に桜がありました。
ちょうど満開って言う感じですね。
今回も気分の良い山行でございました。


あ、駐車場の料金の件ですが、車に戻ると紙がワイパーに挟まれてありました。
登山口から蕎原地区内に入ったあたりに、ニシカツ設備さんと言う会社がありまして、そちらでお支払いすれば良いみたいです。
登山口に行くまでに必ず通るポイントなので、次回は先にこちらでお支払いを済ませることにします。

ありがとうございました。