紀泉アルプス 雲山峰 ~秋の足音が微かに響き
こんにちは。
今年、2015年は毎月1登山を目標にしてるんですけども、09月は何かと予定が立て込んでいたり、天気が悪かったりで、なかなか山に行けなかったんですよねえ…。
でも、09月最終日の30日に何とか時間を作れたので、山に行くことにしたんですが、あまり遠くまで行くのは、ちょっと時間的に辛いので、近場の山に登るつもりでいました。
一応の候補としては自宅から登山口までの距離が短い、
・龍門山
・生石ヶ峰
・和泉葛城山
あたりかなーと思ってたんですけども、一応一通り登ったことがある山なので、いまいちピンとこなかったんですよね。
# 龍門山は車で登ったので、実質カウント外ではありますが。
普段、山選びをする時は自宅からの距離も重要になってくるので、実はグーグルマップで調べ物をしてるんですけれど、自宅を中心に見た場合、一番に目につくのは和泉山脈なんですよね。
そこで思いついたのが、紀泉アルプス。
プチ縦走的な山行も可能だし、何より自宅から1時間以下っていうこともあって、アクセスもいいですし、調べるところ大阪湾から淡路島も見える展望があるとか。
山から海が見えるのって、すごく贅沢じゃないですか。
っていうことで、今回は紀泉アルプスの雲山峰に行ってきました。
時間があれば俎石山まで行きたかったんですけれど、朝ちょっとしたアクシデントがあって、1時間以上出発が遅れちゃったんですよね。
当初は山中渓~雲山峰~俎石山~六十谷っていうルートを考えていたのですが、最終的にはショートカットルートになりました。
さて、山中渓駅付近には無料駐車場がなく、わんぱく王国の有料駐車場に車を停めました。
(ちなみに、駐車料金は一日500円。)
平日でしたが、わんぱく王国行きと思われる子供連れが何組かいたりしました。
山中渓駅周辺は桜の名所で知られる場所だったりするんですが、さすがにこの時期は葉桜もかなり散っており、ちょっと寂しい状態になっていました。
余談ですが、ここは駅と線路の両側に桜の木があるので、駅に電車が入ってくると、桜のトンネルの下を潜る感じになるそうです。
本当は駅を撮りたかったんですが、駅前に登山者と思われるグループがいたので、駅撮影はスルーしました。
山中渓駅を通り過ぎ、間もなく三叉路に出ます。
ちょうどここから道が広くなるんですけれど、広い道の方ではなく、ここを右折して線路を渡ります。
線路を渡って間もなくの交差点に紀泉アルプス方面の案内看板がありましたので、この看板の指示に従って左折。
車一台分くらいの細い道の脇には、数軒の民家があり、その突き当りにまた看板があったので、ここを右折。
(正面はグラウンドのようです。)
はい、と言うわけで、特に登山届ポスト的なものはないのですが、ここが一応登山口っていうことでいいのかな。
どうも、この辺りは銀の峰ハイキングコースというコースがあり、そちらのコースは周回コースになっているようですが、ぼくは雲山峰を目指します。
こういうオブジェクトが登山口にあるのって、何か良いですよね。
この登山コースは、阪和道を交差する形になっていますので、このような阪和道潜りのポイントが存在します。
阪和道は何かとよく車で走る機会があるんですけれど、当然徒歩でその近辺を歩くことなんてまずないので、きっとこういう潜るポイントって結構あるんだろうなあと。
この看板の地点から、山歩きが始まる感じです。
そもそも地図で見ておけよっていう話だとは思うんですけれど、出来れば距離とか、時間とか書いていただけるとありがたいなあ、と個人的に思います。
目安的なものがないと、微妙に不安になっちゃうタイプなので…!
基本的には、使い古された言葉ではありますが、よく整備された登山道という雰囲気です。
特に危険なポイントというのもないように思います。
ただ、全体的に登山道が狭いのでスレ違いや追い抜きなどは、上手く声掛けしつつこなす必要があるかと思います。
さすがに少し秋らしくなってきたとは言え、まだまだ暑さの残る9月末の低山に紅葉的なものを期待するのはお門違いではありますものの、こういう木の実が落ちているのを見ると、「秋はすぐそこまで来ているなあ…」と思いますよね。
相変わらず、序盤にちょっと飛ばしすぎたせいで、若干息が上がってしんどかったりしましたが、ペースを思い出してからは、良い感じに登ることができまして、登山口から35分程度でこの分岐まで到達しました。
右側に行くと銀の峰ハイキングコースで、展望ポイントがあるそうです。
普段、この手の分岐で進行方向と違う方向になにかあっても、基本的に見に行かないんですけれど、ここからなら海が見られるんじゃないかということに気付き、珍しく足を伸ばしてみることに。
はい、数分前の判断は正解でした!
山中渓駅の駐車場に車を停めた時はちょっとどんよりした天気だったので、展望は諦め気味だったんですけれど、ここにきて快晴モード。
対岸の淡路方面はちょっぴり霞んでいるようにも見えますが、これ以上を求めるのは間違っているでしょうと思える晴天っぷり。
手前には、謎の?ひな壇的なベンチがありました。
この季節、こんな景色を見ながらのお昼御飯って美味しいだろうなあ…と思ったりしたものの、まだ11時にもなっていないので、景色をしっかりと楽しんだところで、先に進みます。
そう言えば、銀の峰ハイキングコースはこの方向っぽいんですけど、どこにも道らしいものを見付けられなかった…。
見上げると、木々の隙間の空間から青い空。
まさに秋晴れの秋の空っていう感じの空…なんですが、結構日差しが強くて、歩いてて正直ちょっと暑かったです。
前の分岐まで出ると、後はそれほど急な上り下りはないんですけれど、割と汗をかきながらの山行になりました。
このルートですが、こんな感じに基本的に展望はほぼありません。
たまに木々の隙間に空間があり、展望が開ける場所もあったりするんですが、山側に関しては、それほどの展望感はありませんでした。
これがちょっと紅葉してくると話は違うんでしょうけど。
所々に微妙な分岐があったりするので、こういう案内看板は非常に助かります。
予め地図をしっかり読んできたつもりではあるんですけど、実際に歩いてると想像していた感じと違ったりすることも多いですしね。
栗…の、残骸。
ふと、栗ごはんが食べたくなる…!
自分の選択は、→でした。
まあ、この坂は非常に短い坂で、すぐ下でつながるんですけど、どちらを下っても、それほどの大差はなかったようにも思います。
…が、下りは苦手なんです。
馬の背…と言えばそんな感じに見えますが、それぞれの斜面がかなり緩やかですし、木々もありますので、全く高度感を感じませんでしたが、この雲山峰までのルートには、こういうポイントがたくさんありました。
他の方のブログなんかを読むと、ちょっとした名物みたいな感じなんですかね。
この緑がかった感じ、濡れているとかなり滑りそうな感じ。
登りだと特に怖さはないですけれど、下りだったらへっぴり腰になっただろうなあ…。
山側に展望が開けました。
そして、7、8分程歩くと、今度は海側に展望が開けました。
淡路島ですねー。
展望的には、この辺りが一番面白かったかもしれません。
何やら三角点がありましたが、何を意味ものなのかよく分からず。
(でも、ネタ的に撮ってみる。
人が掘ったものではなさそうですし、…となると、やっぱり猪あたりですかね。
黙々と歩いていると、鉄塔が見えた。
歩いてると、鉄塔の真下に出たので、見上げる構図で写真を撮ってみる。
更に歩くと、さっき真下から見上げた鉄塔が見えたんですけども、その向こうには関空と海、そして淡路島という構図が広がっていました。
ちなみに、ここも本来のルートからちょっと外れるんですけど、分岐のところに「→絶景です」っていう看板がかかってたんですよね…!
この看板の地点で、すでに12:20くらいだったので、正直ここからはあまり展望も期待できなさそうなので、さっさと雲山峰の山頂まで行ってしまうかと。
手前の坂がちょっとキツかったんですが、頑張って一息で登り切ったところで、雲山峰山頂でございます。
…予想はしていましたが、山頂はちょっとした広場があるだけで、展望は全くありません。
とは言え、良展望がありそうな「広場」まで1km程度あり、そこまで行くのはお腹の減り具合的にもちょっと厳しいと思われましたので、ここでお昼御飯にします。
今回は山では初めてのどん兵衛です。
(山頂広場では、すでに先客がいましたので、食事中の写真はありませんw
温度計がありまして、何と14℃。
最近、水筒に氷を詰めていって、山頂で御飯を食べつつ、冷たいコーラを飲むのにハマっていまして、まあまあ汗もかいていたので、止まって御飯食べてると、ちょっと涼しかったです。
いやむしろ、ちょっと寒かった…?
2人組の先客パーティはぼくの食事中に先に発たれたのですが、続けざまにおそらく山中渓駅前にいた方々だと思いますが、7人くらいのパーティがやってきました。
山頂広場にはベンチが一つしかなく、一人で一つのベンチを専有してるのもちょっと申し訳なかったので、食事が終わるとすぐに下山することにしました。
…展望のない山頂に、それほど長居する理由もなくw
この雲山峰までのルートについては基本的に土の道なんですが、部分的に岩場が露出した箇所があり、この写真の所もそうなんですけど、方向としてはこちらからだと下りになるので、多分結構滑りやすいんだと思います。
こういう張り紙の心遣い、嬉しいですよね。
正直に言うと、自分が当初地図で見ていたルートより、多くの分岐があったりして、所々にある地図と、自分が見てきた地図がイマイチ一致しない状態でした。
この地図的には、自分の見てきた地図にはなかった(もしくは気付かなかった?)落合方面というルートがあり、そこからでも広場まで出ることができるようでしたが、見る限り殆ど歩かれていないような状態でしたので、方向板的に「六角堂」方面に進みました。
途中、ふっと展望が開け、今度は和歌山市方面が見えました。
紀ノ川の河口付近と、多分和歌浦方面ですかね…、ちょっと加太方面の角度ではないように思います。
雲山峰山頂広場から、約20分で次の広場に出ましたが、ここの方が広く整備されており、ベンチだけでなく、テーブルまであったりして、食事をとるならここの方が良かったなあと。
山頂広場の時点で12時半過ぎだったので、頑張ればここまで来れないことはなかったかも…とか、思ってみたり。
やっぱり、ここからの方が展望が良くて、食事ポイント向きだったです。
広場の隅っこには六角堂がありました。
自分、勝手に六角堂という名前の雰囲気から、古めかしいお寺的なものがあるものとばっかり思っていたのですが、休憩のために作られた東屋のようでした。
六角堂の中には、こんなノートが設置されてありました。
中身を見ていないのでどんなことが書かれているのかは分かりませんが、多分自由帳のようなもので、訪れた人が記念に書き込む…というものなんでしょう。
割とそういうものって好きなので、今度来た際に時間があれば、自分も何か書き込みしようかな。
六角堂から展望が開けている方角方面の草が刈られていました。
前のノートが高野森林事務局で設置したもののようでしたので、このあたりの整備もその事務局の方で行われているのだと思われます。
六角堂を過ぎると、とにかくの下りになります。
こことか結構滑りそうで…、ゆっくり慎重に歩を進めました。
毎度のことながら、この花綺麗だなーと思っても、花の名前がわからない。
殆ど花としては散っていたんですけど、これ一輪くらいが残ってる感じでした。
六十谷駅(俎石山)方面と、紀伊駅方面の分岐まで出ました。
時間さえあれば、もうちょっと歩きたかったんですけれども、用事があったので、少し早めに帰宅いないといけなかったので、一瞬迷ったりしたんですが、今回は紀伊駅方面に下ることにしました。
早めに紅葉して、落葉した木があったんでしょうか、葉っぱが登山道を覆っていました。
一足早く、秋っぽい雰囲気を楽しみます。
…と言うところだったのですが、この先で葉っぱで登山道が斜めになっていることに気付かず、踏み外してちょっと足首を傷めました!
国鉄…?
確か国鉄って、ぼくが小学生の頃にJRになったんですけれど、この看板っていつからあるんでしょうか…って言うか、それほど古いもののようには思えないのですけども。
ちょっと分かりにくい分岐から正しい道順の方にいっぱいテープが貼られていました。
この写真には写っていませんが、登山道の左右両側の2メートルくらいの所までびっしりテープが貼られていて、ってことは、ここで迷う人が多かったのかなあとか思ってみたり。
でも、登山道に交差するようにヒモが張られていて、こっちに来ちゃ駄目だったのかなーって一瞬考えてしまったりもしました。
この時間帯になると、ちょっと雲が多くなってきまして、その分気温も下がってきたので、ちょっと歩きやすかったんですが、何しろ時間に余裕がなかったので、とにかく下ります。
倒木。
ちょっと押してみると、結構軽かったので、登山道の外に押し出せそうな気もしたのですが、不用意にやると怪我しそうだったので、今回はスルーさせていただきました。
紀伊駅方面の登山口に近づくに連れ、シダ植物が増えてきました。
そう言えば、山中渓駅側の登山口もこんな感じでしたね、というのをブログ書くのに写真を整理していて気付きましたとさ。
また鉄塔がありましたが、時間がないのでここから写真撮るだけでスルー。
この辺りまで来ると、ごろごろと重機の音が響いていまして、阪和道が近いんだなあ…と。
多分、このルートが一番おっきな木。
ここまで来ると、もう山を下りてきた感じです。
ここ結構斜面がきつく、更に竹が生えていまして、その竹の葉っぱが地面に落ちていて、結構踏ん張りがきかず、ずるずる滑るので困った…。
という訳で下りてきました。
どうも、現在阪和道と京奈和道をつなぐ工事が行われていまして、まさにその工事の現場のようです。
まだ明るい時間帯なので、トンネル内もそれほど暗さを感じません。
トンネルを抜けると、紀ノ川SAの横に出ました。
ちょっと分かりにくいですが、目の前が阪和道で、その向こうにSAがある感じです。
振り返ると、まさに工事現場っていう状態。
右端のコンクリートの構造物が、今自分が歩いてきたトンネルです。
更に阪和道の下を潜るトンネルを歩きます。
さすがに工事現場に近いトンネルなので、おっきなダンプが通るので、ちょっと怖かったり。
秋の桜と書いて、コスモス。
いい名前です。
後ろのレンガ造りの建物の雰囲気が良かったので、手前に花を入れてみる。
花の名前は例によって分かりません。
紀伊駅には、家族の送り迎えで何度か来たことがあり、位置関係的な所は分かっていたんですけども、この駅から自分が電車に乗るのは初めてです。
…初めてです、と言ったものの、はるか幼少の頃にここから電車に乗り降りしていたような記憶がほんのりとだけあります。
ホームに下りると、雲山峰の山頂広場にいた2人組のパーティがいまして、やっぱりみんな考えることは一緒なんだなあ…とw
電車で一駅で、山中渓駅へ。
6分くらいだったのかな。
はい、そして戻ってまいりました。
何やら提灯が駅周辺に釣られていたんですが、近々祭りがあるっていう雰囲気でした。
季節柄、秋祭りっていうやつですかね。
そう言えば、全く知らなかったんですけど、ここって無人駅だったんですね…!
…で、写真的には順序が逆になったのですが、朝に撮った京奈和道の工事の様子です。
和歌山から山中渓駅に抜ける道を通ると、あの橋梁の真下を通る感じになるので、かなり迫力がありまして、写真の一つでも撮ってやりたかったんですが、そこそこ交通量がある上に工事車両が通るので警備員がいっぱいいて、車を停めることができませんでした。
そんなわけで、09月登山は紀泉アルプスは、雲山峰に登ってまいりました。
これまでは、より高い山とか、有名な山を狙って登ってきまして、当然これからもそういうスタイルって変わらないと思うんですけど、箸休め的な感じにはなるとは思いますが、こういう低山にも足を伸ばしていきたいなあと。
微妙な季節の平日ではありましたが、山中で2パーティと遭遇しましたし、よく歩かれる山であることには間違いなさそうです。
次回は六十谷か、紀伊から登って、俎石山から孝子峠に抜けるルートで登ってみたいなあ。
…で、10月11月と、秋山が始まりまして、各所で紅葉の話題なんかも聞かれる季節に入りつつありますが、この季節家業の方が忙しく、山に登るチャンスがなかなかないんですが、スケジュールを上手く調整してまた山に行きたいと思います!
あ、今回はこのまままっすぐ帰ったので、締めの温泉はナシですw