光のどけき春の日に。

関西発、ゆるゆる登山。

秋旅2日目(1) ~竹田城跡

こんばんは。
秋旅2日目です。



起床は3時半。

…いや、アラームの時間は、の間違いでした。

早めに寝たとは言え、さすがにこの時間にスパッとは起きられないものでございまして。
ただ、最終のパッキングなんかもしないといけませんし、そもそも着替えもしないといけないので、ベッドでのうだうだタイムもそこそこに起床。

今回は立雲峡に一番近いお宿でしたので、4時過ぎくらいに宿を出て、中腹駐車場に着いたのは、4時20分くらいだったかと思います。

前回来た際はラスト1、2台でぎりぎり停められた駐車場も、今回は少しだけ時間が早いせいか、2割程度の空きがある感じでした。

車を出て外の様子を伺うと、吐く息が白く、そしてちょっと駐車場にも霧がかかっているように思われました。

普段の登山とは違い、それほど歩行時間は長くはないのですが、立雲峡展望台だの停滞時間が2時間から3時間程度あるので、防寒だけはしっかりしないといけません。

ただ、どうやってもこの時期、着込んで登ると暑くなって汗かきすぎることになるので、いつもの夏用のウェアの上にフリースを一枚羽織ることにしました。

予め買っていたおにぎりを一個頬張って歩き出します。

前後に人が連なって歩く感じになり、正直自分のペースではなかったんですけれども、無理にペースを上げず、淡々と歩いて行くと、あれだけ前後にたくさんいた人が第2展望台まで来る頃には一人もいなくなっていました。

第2展望台くらいまで登ってくると、割と標高も上がってきたのでふと見下ろすと、竹田駅付近が結構くっきり見えまして…、これは雲海は出ていないな…と愕然としつつも、気を取り直して、とにかく第1展望台までは登りました。

前回は何度も立ち止まって、休憩した道のりも今となっては休憩なしで歩き通すことができたことに、ちょっと自身の成長を感じて嬉しくなったりもしたのですが、ひとまず三脚を立てる場所を確保し、相方の到着を待ちます。

間もなく合流した相方とカメラの準備をしつつ展望台に佇んでいたのですが、やっぱり眼下に街の明かりが見えるので、雲海は出ていない…。

第1展望台についたのが5時過ぎくらいで、たとえ雲海が出なかったとしても、日の出までは待つことを決めました。

この雲海、基本的にはただの霧なので、空気の流れで動くんですよね。

で、当初は竹田城跡付近には雲海がなく、でもその両側になる南北方面には雲海があったので、動いてきてくれないかな…と願いながら、少し明るくなってきた6時過ぎ。

何となく雲海が竹田城跡付近に広がってきたように見えたので、カメラのISO感度を上げてシャッターを切ってみました。

肉眼ではここまでの明るさでは見られていませんが、カメラのディスプレイのレビューで、いま雲海が広がっていることを把握しました。

そして、日の出。

朝陽で、山も、竹田城跡も、雲海も輝き始めました。

そうです、そうなんです、この景色が見たかったんです…!

あぁ、やっぱり来て良かった。
途中で諦めて帰らなくて良かった…!

…で、目的の景色を見ることが出来てホッとしたこのタイミングで、実は猛烈な寒さに襲われていまして…、気温が低かったことよりも、カロリーが足りていない気がしたので、とりあえずおにぎりとチョコレートをお腹に入れて凌ぎました。

 # 相方の話によると、真っ白な顔をしていたらしい。

お腹に食べ物を入れたおかげか、日の出とともに気温が上がってきたおかげか、だんだんと暖かくはなってきたんですけども、やっぱり寒いもんは寒いわけで。

少し明るくなってくると、第1展望台がほぼほぼ人で埋まっているのが分かりました。

本日はタイミングによっては雲海が広がるものの、それほど濃密な感じではないので、夜明け後帰る人もいれば、その入れ替わりのタイミングで登ってくる人もいて、常に結構な賑わいな感じでした。

7時半も過ぎると、雲海の出も無くなり、ポツポツと人も第1展望台から減ってきたんですけど、明るくなって周囲もよく見えるようになったので、第1展望台からちょっと上に登ってみました。

何人か三脚を据えて写真を撮ってる人がいたんですけどもやっぱり第一展望台が場所的には一番良い場所ですね。

 # そこで写真を撮ってた初老の男性に「ここより上に竹田城跡が見える場所はない」と教えていただきまして。

8時位の第1展望台の様子です。
夜明け前/後くらいは、ここに人がいっぱいでした。

 # 三脚立ててる方が、上で声をかけていただいた方なんですけど、何か見たことあるなあ…と思っていたんですが、おそらく写真家の方です…。

さて、本日もこれからの予定がありますので、名残惜しいですが、本日はこれで立雲峡から下りることにします。

第2展望台上の社。

前回に引き続き、今回もお賽銭を。

ここが第2展望台なんですが、数人分のスペースくらいしかありません。

第2展望台からの竹田城跡。
距離はともかくとして、目の前の木が邪魔ですし、ちょっと高度が足りない感じですよね。
ここから第1展望台までは10分程度なので、是非第1展望台まで。

第2展望台直下には滝があります。

第3展望台と、第2展望台の間には東屋がありまして、この付近には愛宕神社という神社があります。

第3展望台の少し上くらいから、登山道が結構水浸しになっています…。
登りはともかく、下りはちょっと怖いですね。

第3展望台。

駐車場から5分程度なので、体力に自信のない方はここからでも良さそうです。

ここが登山口です。

要所要所に看板がありますので、真っ暗な時間帯でライトを持っていないというような悪条件でなければ、迷うことはないと思われます。

駐車場にはトイレと自販機があります。

30、40台くらいは余裕で停められそうな駐車場ですが、休日は前夜からの車中泊組がいそうですね。

駐車場からも竹田城跡は見えますが、見上げる感じになり、ちょっと距離も遠くなるので、ちょっとだけ頑張って第3展望台まで登るのをおすすめしたいです。

桜まつりの横断幕がありますが…、なんかこれ年中あるやつだと思う。

公的なインフラを使う以上、協力という形じゃなくて強制的な感じでもいいと思うんですよ。

去年の今頃から春頃まで、この林道は通行止めになってたんですけど、理由は拡幅工事で、こんなに二車線の広い道路になりました。

拡幅前は一車線で舗装してる部分から外れると道が抉れてて、結構危険だったんですけど、これで非常に通りやすくなりました。

…が、広い部分はまだ一部だったりします。

何年か計画で道を拡幅していくのだと思うのですが、全線開通が待ち遠しいです。

立雲峡駐車場へは県道277号線を朝来方面から来る場合は、この看板が目印になります。

丹波方面からはこの看板ですかね。


そんなわけで、雲海の量としては100点満点とはいかず、量的に寂しい時間帯もありましたが、前日が雨であまり気温も上がらないというコンディションからすると、上出来な雲海だったと思います。

2年越しの竹田城跡と雲海を見る夢が叶いました。

ちょっと長くなりますので、ここで一旦切ります。