光のどけき春の日に。

関西発、ゆるゆる登山。

明神平→前山→明神岳 ~山納め、霧氷のフィールドを歩く。

こんばんは。

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

---
さて、先月12/28に2015年最後の山行に行って参りました。


2015年の締めくくりということで、何処に行こうかな…と言うより、まず自分の中にあったのは、「冬山に登りたい」っていうことでした。

冬山、と言えば雪であり、霧氷なわけで、関西で手軽に霧氷が見られる山と言うと、おなじみの高見山、三峰山があるんですけど、いまいち自分の中でピンとこなったんですよね。

そこでふと今年一年の山行記録を見返してみたんですけど、2015年の一発目には奈良の明神平に行ってるんですよね。

明神平に始まり、明神平に終わる。

うん、これだ!ってことで、2015年最後の山行は明神平に決定。
前回は明神平止まりだったので、今回はそのもうちょっとだけ先に行きたいなあってことで。

自宅を6時頃出発し、いつもの補給コンビニに到着したのが7時過ぎ…なんですが、何かめっちゃガスっています。
平地でもこんなガスってるっていうことは、山の上ではどうなんだ…という不安が過ぎります。
京奈和走ってる時も、橋本付近結構ガスってたんですよね…。


そして、おトイレを借りようとやはた温泉に寄ったのですが、駐車場に下りる坂にチェーンがかけられてるんですよね。
で、おかしなーと思って入口を見てみたら、2015年の営業を終了する旨の張り紙がありまして。
ここ、明神平で素敵なのは登山口と温泉までの距離が近いってとこにもあるので、正直かなりがっくり。
まあ、おトイレはお借りすることは出来たので、最低限の目的は達したのですが…。

林道終点まで到着。
写真を見ての通り、雪はおろか一切凍っていませんでした。
折角スタットレスタイヤにしたんですが…、まあこのへんの冬はスタッドレスタイヤ必須だし。

自分が着いた時点で、他に車が4、5台停まっており、準備してると更に2台追加された感じです。

今回は膝サポーターの代わりにテーピングをすることにしましたので、車の中でごそごそ。

そして、8時52分頃出発。
前回は10時くらいだったので、今回は早い早い。

舗装された車道を10分ほど歩き、登山口へ。
ここで登山届を提出します。

この日は気温が高く、前回は初っ端から付けてたアイゼンも不要。
歩きやすくていいんだけども、なんかちょっと物足りないと言うかなんというか。

山にはちゃんと雪があるんやろか、霧氷は見られるんやろかと思い始めた矢先、ふと顔を上げると輝く山が目に入りまして、テンションアップ。
大嫌いな舗装路を頑張って歩きます。

明神平は何気にこの初っ端がしんどい。

割と登ってきて、やっと道端に雪らしきものが。
あっさりした感じだったので、前の晩に降った感じっぽい。

ものすごいでかい落石。
こんなの頭の上に降ってきたらひとたまりもないよね…。 
とりあえず、一秒でも早くこのゾーンを抜けたかったので、ちょっとだけスピードアップして通り抜けます。
歩いてる時も頭上が気になって仕方なかった。

車道が崩壊してます。

荒れてる、とは聞いていたのですが、ここまで荒れてるとは思ってもみなかった。
大雨の日に流水で抉られたんだろうなあ…。

綺麗に草の葉の上に雪が乗ってます。

車道も終わり、本格的な登山道になりました。
いきなり倒木があるので、迂回して回避します。

登山道脇の壁際、上から水が滴ってるので、ちょっとしたアートになってます。

普通に綺麗ですね。



登山道に入ると、徐々にアスレチックになってくる明神平ですが、こう言う橋はトラウマ全開です。

恐る恐る通り過ぎます。

渡河ポイントです。
今年は雪もなく凍結もなく非常に渡りやすかったのですが、やっぱり濡れてる岩は余裕で滑るので注意が必要です。
まあ、トラロープに軽く手を添えてバランス取りつつ慎重に行けば大丈夫。

薊岳方面かな?
結構白くなってるけど、真っ白ってかんじではなさそうですね。
今回は下調べ不足なので、薊岳はパスです。

旧あしび山荘跡。
一年ぶりですが、崩壊が進んでるような気がします。

渡河ポイントを示すペイント岩の指示通りに進みます。

少し積雪が増えてきましたが、それでも、ほんのりっていうレベル。

まあでもやっと霧氷らしきものが。


明神滝ですが、こちらも凍っていません。
ざばざば流れてます。

ちょっとアングルの違う写真撮ろうと前に行こうとしたら、岩場が濡れてて転けそうに…。

良い頃合いだったので滝前で5分ほど休憩。

登山再開後、ちょっとだけ登った場所からは滝が斜めの角度から見えたので、シャッターを切ってみる。

あの岩場から前に出ようとせず、ちょっと登ったら良かったっていう話。

しかし、この滝、結構な落差がありますね。

誰かが作ったスノーマン。
顔も手もあって、結構手が混んでるなあ。

この辺りから九十九折の道になります。

かけ直してくださったと言う木の橋。
ありがたい。

ベンチ。

この辺りまで来ると、霧氷がかなり大きくなってきまして。

そして霧氷にはやっぱり青空ですよねー!




霧氷のトンネルを潜って進みます。

エビの尻尾も巨大化中。



水場。

ちょろちょろレベルですけど、全てのパイプから水が出ていました。

そして、ついさっきまではあんなに綺麗に晴れていたのに、明神平の目の前にしてガスが…!

ガスが立ち込めて…。

金剛山〜水越峠〜大和葛城山

今年は金剛山もあんまり雪がないらしいですね。

明神平直前のポイントは、霧氷がかなり育っていました。
霧氷の重みで木の枝が垂れ下がってくるこの感じ、いいですよね。

そして霧氷の向こうには建物。

そうです、あしび山荘です。
非公開なのが残念ですけど、明神平と言えばこの建物ですよね。

前はこの小屋の横で風を避けてご飯を食べるはずが人で一杯で場所がなく、仕方なしに階段の下で食べたのですが、風が通り抜けてものすごい寒かった…!

今回は誰も人がいなかったので、風を避けてちょっとだけ休憩。

こちらも天理大小屋も非公開かな?
この小屋の横を通り過ぎ。

さて、前回は時間切れで断念した明神平の先に行ってみようじゃないですか!
まだ時間は11時だし、充分歩けるはず。

予想外にキツかった斜面を登りきると看板が落ちていましました。
前山くらいまでは行きたくて、前山は薊岳へのルート上にあるわけで、ここが分岐ならこのまま行けばいいんだな、と。

…まあ、この看板の意味は分岐はあっちやで!っていうことで、ここが分岐っていう意味じゃないんですよね。
ここですっかり勘違いをしてしまい、いまいち道が分からなくなってしまう。

とは言え、この辺の霧氷はかなり一面に育ってる感じでした。
相変わらず雪はないので、結構迷って雪は無いと踏んでスノーシューを持ってこなかった判断は残念だったけど正解でした、と。

雪がないのは仕方ないとして、せめてちょっとでも青空が見えたらなあ…。

これとか木の背が高くてちょっとしたモンスターみたいに。

一旦明神岳まで行ってからご飯にしようと思ったんですが、いまいち現在地点が掴みかねてまして、ちょっと、うろうろしてから仕切り直しってことでご飯タイム。

大きな岩があって風避けになりそうなポイントで、他にも休憩されてる方が何名もいらっしゃいました。

今日はチキンラーメンですが、お水が洞川のごろごろ水!
これをちょっと贅沢に使ってラーメンをいただきました。

自分一人になってから休憩ポイントを撮ってみる。
ちょうど座りやすい岩もあって、良い休憩ポイントだったと思います。
目の前には一面霧氷ゾーンだったし。

休憩を終え、一旦引き返した先に行ってみようと歩き出すと、一瞬太陽の光が射し込む。

この世界が輝く感が好き。

踏み跡のないルートをちょっと進むと、本物の三ツ塚分岐が現れました。
薊岳はここから右手方面らしいので、やっぱり先に前山のピークを踏んでおくことにします。

前山へのルートは僅かに踏み跡が続いており、その踏み跡を辿るように、進みます。

…多分、大峰山方面。

また光が射し込んできたので、影絵の自撮り。

正面には前山があります。

と言う訳でここが前山と思われるポイントです。 
なんの看板も印もないので、最初スルーして進んでしまい、下りのルートが現れたので、やっと間違いに気づいて戻った感じです。 

正直、ピーク感ゼロ。

何となくすっきりしないし、歩き足りない気分だったので、もう一つ明神岳のピークを踏みに行くことに決めました。

何か見たことのある山のような気もしますが、やっぱり山座同定ができない。

まあでも角度的に右手側は大峰山方面だと思われます。
左手側は明神岳、奥桧奥峰かな。

あ、右端に見切れてるのは、手持ちのストックです。
もう少し雪があれば地面に刺すんですけどね。

明神岳へはさっき通りかかった分岐まで一旦戻る形になります。
前山でのロスが地味に痛いんですけど、少し急ぎ気味に歩きます。

分岐から約20分ほどで明神岳山頂へ到着。
それほどのピーク感があるわけではないですが、ちゃんと標識もあるし、初めてここ明神平でピークらしいピークを踏んだので、満足感で軽くガッツポーズ。

あまり時間がなくて山頂からは早々に撤退しましたが、やはりガスガスで青空が広がることはありませんでした。
この先の桧塚奥峰も一度行ってみたいので、またここ辺りはくることになるかと。
その時まで青空は、お預け。

明神岳へのルートは支尾根になるのか、稜線になるのか、割と反対側は切り立ってる感があるんですが、そのため、風表になるようで、エビの尻尾も大きめです。

さて、明神平のあしび山荘が見えるところまで戻ってきました。
時間もリミットに設定してた一時頃になりましたので、これから下山することにします。
あしび山荘の向こうの山、高見山への縦走路になってるんですよね。
もっと修行積んでからになりそうですが、一度縦走してみたいですね。

あしび山荘横の東屋付近から、雪の上に動物の足跡を発見。

何の足跡だろ。

更にその奥には薊岳方面への稜線が聳え立っていたんですが、こちらへもいずれは行ってみたいですね。

いくつものルートが集まる明神平、恐るべし。

最後に手前の霧氷がついた木を入れてパシャリ。

あしび山荘直下の霧氷、結構でかい。
もう一声寒波がくれば、もうちょい成長しますかねえ。
今シーズンにもう一度ここに来られるか分かりませんが、霧氷の成長は楽しみでなりません。

名残惜しい、去り難い風景ですが、今日はちょっと早目に帰宅しないといけないので、時々足を止めながらも下山を急ぎます。

ハシゴが微妙に凍ってまして、足を滑らせないように慎重に降ります。
このハシゴを使わなくてよさそうなルートもあったのですが、つながりがよくわからなかったので、ハシゴを使いました。

最後の渡河ポイント。
ここを通過する際、濡れた岩を踏んだら見事に滑り、トラロープを掴んだ状態で半宙吊りになってしまい、ちょっと焦りました。
足をつけてもまた滑るし、川に落ちると言う最悪の展開を覚悟しましたが、何とか体制を立て直しました。

くわばらくわばら。

そして恒例の下山してきたら天気が良くなるお約束の展開が!

まあこればっかりは天候次第だし、仕方ないね。

…とは、思いつつもやっぱりちょっと残念。

下山しました。

下りはやっぱりちょっと早いですね。

で、ここからが恒例の温泉タイムなわけなんですが、
やはた温泉はやってないので、最初たかすみ温泉に行くつもりだったんですね。
でもふと不安になって電話したら、音声ガイダンスで営業日外の案内が流れまして。
で、前から存在は知ってた津風呂湖温泉に行こうとして、念のためにホームページから見たら、こちらも営業終了。

まじ温泉難民。

折角東吉野に来てるので、地元の温泉に入りたかったのですが、やっていないのはどうしようもないので、

和歌山の八風の湯に来てみました。

ここの露天風呂がいいんですよねー。
お湯がじんわり体に染み込んで、疲れが猛烈に取れるんですよ。
温度もちょうど良くて、入浴が大人千円とタオル浴衣付きとは言え、ちょっと高いんですが、ここのお湯、かなり好きです。


そして、テーピングの件。
効果はあったように思いますが、貼り方が間違っていたようで、次回の山行でリベンジ予定です。

登山靴の件。
やっぱりつま先に当たりました。
結構きつく締めたけどこの状態なので、もう履き方の問題ではないです。
高い買い物でしたが、買い替えかなあ。