光のどけき春の日に。

関西発、ゆるゆる登山。

【山道具】【スノーギア】Ex'pert of Japan ワカン

先日、明神平(明神岳)に行ってきました。

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山行の感想は?

確か、明神平には今回で3回目くらいなんですけれど、駐車場手前の林道からして真っ白だったりって言う、いきなりアイゼンつけてもいいようなレベルのコンディションだったので、過去最高と断言してもいいくらいの積雪でした。
ただ、出だしこそちょっと小雪が舞っていましたが、それもすぐ止んでしまって、風もなく、気温自体も結構高かったように思うんですよね。
そのせいか、明神平の霧氷は過去最小だった、という…。

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登ってる時は、山頂方面かなりガスってたので、結構諦め気味だったんですけど、実際に登ってみたらこの通りど晴天だったわけですよ…!
もうこの景色見られただけでも、登ってきた価値はあったなーとつくづく感じたわけです。

今回、行ける所まで行く感じで、可能であれば桧塚奥峰まで行けたらなあーと思っていたわけですが、稜線まで出ると先行者(1名)のトレースはあるものの、かなり雪深くて、時間と体力をとられてしまい、結局は前回も行った明神岳までの山行となりました。

そう言えば、過去明神平で苦しめられるのって、林道終点から橋を渡って、つづら折れになるまでの急登区間なんですけど、今回もやっぱり苦しむことになりました。
今回、チェーンアイゼンを持ってきたのですが、斜面が急な割に雪が締まっておらず、短いチェーンアイゼンの歯が全く効かず、登ってはずるずると下がる、っていう繰り返しをした挙句、体力を無駄に消費してしまったなあと。

自分の冬山=低山なので、持ってるアイゼンって全部が軽アイゼンなんですよね。
6本、4本、チェーンアイゼンっていうレパートリーなんですけど、今回のようなコンディションだったら、爪の深い6本爪アイゼンの方が良かったのかなあと。
今回チェーンアイゼンを選んだ理由が、ルート上に渡河があってアイゼンの付け外しが面倒だったからっていう物臭な理由だったので、そこはちゃんと面倒くさがらずに6本爪を持ってくるべきだったんだな、と反省。
途中でぼくを抜いていった男性が10本(12本だったかも?)、女性が多分6本だったので、チェーンアイゼンは明らかに不正解だったと。

来年は真冬に伊吹山に登ってみたいと思っているので、10本か12本は頑張って買っちゃおうかな、と思っていたりします。

ところで、タイトルの件は?

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あ、はい。

ワカン自体は、01月の北横岳の直前に購入していたんですけど、実際北横岳では自分的に出番がなく…と言うか、どのタイミングで使っていいのか、どのルートで使っていいのか分からず、結局使わなかったので、荷物になっただけでした。
和歌山に帰ってきて、このままワカンを使わずに今シーズンが終わるっていうのはちょっと耐えられないので、じゃあワカンを使うならどこがいいだろうって考えた時、真っ先に思い浮かんだのが明神平だったわけです。
これまで時間切れ等で登頂を阻まれてきた桧塚奥峰も、ワカンがあれば行けるのでは…なんて甘い考えもあったりしました。

明神平まではアイゼンで歩き、あしび山荘の影でワカンに履き替えて、歩き(登り)始めたんですけれど、実は自分が思ってたのはもっと楽に歩いてる自分だったんですけど…、はっきり言うと思っていたよりしんどかった、と。
構造的にスノーシューの方が浮力はあるはずなので、今回のように降雪直後であればスノーシューの方が向いていたかもしれませんが、ワカンでもそこそこ歩けると思っていたのは、単純に考えが甘いって言うだけの話ですかね。

とは言え、ツボ足と較べると、これは明らかに楽だったはず、と思います。
雪に沈む(埋まる)量もやや軽減されますし、何より違うのは埋まった足を抜く時の重さは明らかに違いました。
ワカンって、沈みにくくするための道具と言うよりかは、沈んだ足を抜きやすくするための道具で、だから雪道を楽に歩けるっていうことなんですね。
そういうことに気づいたのは、歩き始めてから結構経ってからだったので、とりあえずやってみてから考える派と言うか、自身の悪癖だったのかもしれませんね。

あと、今回スノーバスケットつきのストックも使ったんですが、雪が深くて突っ張るとどんどん深く刺さっていってしまうので、バランスが取りにくかったのもありましたかね。
(これは、ワカンの感想ではありませんが。)

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ちなみに、今回購入したワカンは、前後が沿っているタイプで、Lサイズのものです。
沿っている方が登坂力が高く、大きい方が浮力が大きいってことだったので。

…ただ、予想通り左足を右足で踏んで自コケしましたけども。

ザックへの固定方法は。

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ぼくが年中使ってるのが、このOSPREYのケストレル38なんですけれども、このようなゴムコードがついています。
左右をつなぐこともできますし、左右でそれぞれ固定することもできます。

このゴムコードを使ってワカンを固定すればいいだけの話なんですが、このワカン、下向きに歯がついています。

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この歯があるおかげで、安定して雪面を歩けるわけですが、ザックに向けて固定しちゃうとザックが裂けそうですし、外向きにすると人とすれ違う時とかに当たりそうで、ちょっと怖いです。
ワカンを購入した時、カバーもセットになっていたのですが、どのみちワカンってニコイチだし、二つをひとまとめにできるようなものを探した結果…、

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手ぬぐいで歯の部分を二個まとめて括る、という最も古典的な方法に落ち着きました。

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その上で、ザックのゴムコードを使ってこんな風に固定してみました。
買った時は、このゴムコードの使い方なんて全く分かっていなかったんですけれど、色んな荷持を持つようになって、かなりよく考えられて作り込まれたザックなんだなあ、ということをひしひしと感じましたとさ。

今シーズン、もう一回くらいワカン使うようなところに行きたいですが、もう2月も中旬だし、今後の予定的にも難しいかなあ。