光のどけき春の日に。

関西発、ゆるゆる登山。

【旅行記】立山黒部、雪の大谷・黒部ダム (前編)

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憧れの雪の大谷を歩いて、

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憧れの黒部ダムを見て来ました。

今回の具体的な目的は。

立山は二年前の夏に三山縦走した事があり、一度訪れた地でありました。
生憎の雨のため、期待してた景色を見ることは叶わなかったんですけれど、この時アルペンルートのバスからすっかり縮んでしまった雪の大谷(の残骸)を見たんですよね。
関西から来ると真夏に雪が残ってるだけでもすごいことに感じますけれど、本来は16メートルくらいある雪の大谷が、1メートルあるかないかな姿になっていたので、いつかはちゃんとした姿を見てみたい、と思ったわけです。
ただ、世界的にも名高い雪の大谷、GW前後は国内外からの観光客で劇混みする…っていう話から、行きたい気持ちは強くあれど、なかなか具体的な計画を立てられずにいました。
そんな中、先日扇沢駅から黒部ダムを繋ぐ交通機関である関電トロリーバスが今年度で廃止になる、と言うニュースを目の当たりにし、この機会に乗っておきたいと言う気持ちが強まってしまい、これを絡めた観光ルートを組めないかと本気でスケジューリングを始めることにしました、っていうのが今回の旅の直接的な発端になります。

室堂までの道のりについては、富山県側(立山駅)からケーブルカーとバスを乗り継ぐか、長野県側(扇沢駅)からトロリーバス、ケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバスを乗り継ぐかの二者択一になります。
どちらもかかる時間的には大差無い様に思いますが、富山県側からの方だとバスに一時間くらい乗る必要があるものの、途中で称名滝剱岳が見えたりと見所があるので、こちらの方が楽しみがあります。(だからこちら側が混むんでしょうけど。)
長野県側からだと、途中のロープウェイは絶景感がありますが、それ以外の区間はトンネルの中を通るので景観的な意味で見所がなく、また乗り換えも多いので、雪の大谷だけが目的であれば、富山県側からのアクセスがおすすめです。
関西からであれば、滋賀から北陸道に抜ける方が、中央通を駆け抜ける長野県よりも近いはずです。

ただ、今回は今年度で廃止になる関西トロリーバスに乗る、と言う目的があった場合には話は別でした。

トロリーバスって、長野県側からの扇沢駅発着の便なので、車で富山県側からアクセスした場合には、トロリーバスの為にまた立山駅に戻ることになってしまいます。
さすがにこれは時間的にも金銭的にも無駄が多いので、トロリーバス黒部ダム、雪の大谷の三つの目的を効率的にこなす為には、長野県側からのアクセスが最適だ、という結論に至りました。

ただこのオープン直後の黒部ダムは、まだ雪が残っているため、景観としての美しさあるものの、水位が低く黒部湖遊覧船も可動しておらず、また観光放水も行われていないことから、本来の魅力はないと割り切って考えておく必要があります…。

旅記

車は走る。

今回の旅行も和歌山からの距離的に結構な遠出になります。
車ですべて動くならまだしも、室堂へのアプローチは全て公共交通機関になるために時間の成約が厳しく、より効率的に余裕をもったスケジュールを組む必要がありました。
夜通し運転できる体力を持ち合わせてさえいればもっと余裕のあるスケジュールを組めたんだろうとは思います。
実際に山関係の人のブログなり記録を読むと、休憩しつつでも夜通し高速を車で走るなんて描写をよく見かけますし、やっぱりやってる人はやってるんですよね。
まあでも、そんなないものねだりをしても仕方がないので、そんなぼくがそんな中でもより遠くまで出かけるために辿り着いた答えが車中泊
最近は遠出だけでなく、普段であれば早起きして行っていた近場での山登りも車中泊がデフォルト化してたりするんですけど、やっぱり例え一時間でも二時間でも距離と時間を稼いでおけば、後がぐっと楽になるあの感覚を覚えてしまうと、これこそが最適解だと勝手に思ってたりする始末。
車中泊に適した車への買い替えなんかも薄っすら考え始めていたりするんですが、そればかりが車の用途ではありませんし、とても今買い換えるだけの余裕はありませんので…、っとまたこれは別の話ですかな。

今回も例によって、仕事上がりで出発しました。
心配していた天気は、間もなく雨となり、最初の休憩を取った滋賀県草津PAに着いた頃にはもうそこそこの雨になっていました。
最初に車中泊…、当時はまだ仮眠と行っていましたが、その時は草津PAから30分ほどにある多賀SAで寝泊まりをしたわけですが、ここで泊まるのが正直仕事でそこそこ疲れてる体には優しいんですけど、次の日の移動時間がプラス30分になってしまうこともあり、多賀SAを通り過ぎ、米原JCTから名神高速道路側に折れて、その先にある養老SAまで一時間半の道のりを頑張って運転しました。

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時間的には確か23時頃だったように思いますが、まずまずの空腹状態では寝るに寝られず、まだ営業していたフードコートで軽くうどんを一杯食べてから就寝。

明け方5時、まだ仄暗い養老SAを出発。
名神高速道路は一時間も経たない家に通り過ぎ、軽く東名高速道路を通り、中央道に乗り入れ。

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特に渋滞に遭うこともなく、順調に車は走り、途中駒ケ岳SAでトイレを休憩を取りながら、一路長野県方面へ進みます。

今回、ルート的には一月に行った八ヶ岳とほぼ同じルートで、諏訪湖に突き当たってから長野方面にハンドルを切ることになります。
安曇野あたりでは左手には常念岳、正面には白馬岳と雪でまだ白い山嶺を見ながらのドライブは最高…のはずだったのですが、何と当日はまさかの雨ってことで、正直山どころじゃないって状態…。
最近、アルプス界隈に行くと決まって雨なので今回もか…と少し気持ちが暗くなるも、てんくらの予報では午後からは雨あがるとのことで、それを期待して車を走らせます。

安曇野ICを下りて、いきなりmont-bellの店舗があったことに驚きつつ、そのちょっと先がちょっとした渋滞には遭いましたが、ちょっと冷え込むっていう予報から大町からの県道45号線が心配だったのですが、特に道路上に積雪や凍結はありませんでした。

扇沢駅に、ついた。

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そんな中で比較的スムーズに扇沢駅に到着することが出来ましたが、車の温度計は3度。

車の外は普通に雨が降っていて、少しだけ窓を開けてみましたが、外の空気はかなりひんやりとしていました。
山肌にはまるで当たり前の事のように雪が残っており、ここ扇沢駅が残雪の北アルプスの玄関口であることを少なからず意識させられます。
ここ、扇沢駅には複数の駐車場がありまして、近いところか最も料金が高く、遠い所はなんと無料。
無料駐車場はかなり埋まっていましたが、停められないことはなさそうでしたものの、その日の天候が悪く、無料駐車場からはそこそこの登りだったことから、自分達は第三駐車場に車を停めることにしました。

駐車場のご案内|立山黒部アルペンルート

第一と第二が12時間で1000円、第三と第四は24時間で1000と言う価格設定。
日帰りなら迷わず第一にするところですが、自分達は少なくとも24時間以上停めることになるので、第三がちょうどいい印象でした。
第三は自分達含めて数台、第一も第二もまばらな感じ、駅前の観光バスもちらほらだったので、問題なく予定の便に乗れそうで安心したせいか、割とだらだらと準備をしました。

ただ、ここでスマホで室堂の天気とか、状態を調べていたんですけど…、なんと2018/04/18の雪の大谷ウォークは悪天候のため中止…!

いやいやいや、ちょっとちょっとそれは困る、困るって。

実は今回の旅は、初日に扇沢駅から黒部ダムは一旦スルーして一気に室堂まで上がって雪の大谷ウォークを楽しみ、室堂で一泊して翌朝黒部ダムを見てから下りてくる計画だったんですよ。
まあ悪天候のためってことなので、今日仮に雪の大谷ウォークやってたとしても、残念な景色しか見られなかったかと思いますが、いきなりの計画倒れ。
計画を入れ替えればいい…っていう話ではありますが、雪の大谷ウォークって朝九時スタートなので、ちょっと遅いんですよね…。
他にも見て回りたいところなんかもあったりするので、大幅な計画変更が必要になった、瞬間でした。

とは言え、悶々と考えていても仕方がないので、準備を整えて扇沢駅に向けて歩きます。

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写真建物の中央寄りに「きっぷうりば」の看板がありますが、当日券はそこで購入することができるのですが、窓口で直接チケットは買わず、Web窓口で予めチケットを購入していました。

WEBきっぷ |立山黒部アルペンルート
このWebチケットは特に席指定と言うわけではないので、必ず座れるっていうメリットがあるわけではないのですが、切符売り場が混雑してなかなか切符を買えず予定していたバスに乗れないっていうのが、今回の旅においては最悪のシナリオになるので、そこをカバーするためにWebチケット購入を選択しました。

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今回の旅は10時のトロリーバスを起点に動きます。
室堂へは13、14時くらいに着けば充分なので、黒部ダムをゆっくり見よう作戦です。

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今年で廃止になっちゃう関電トロリーバスに乗り込みます。

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青い光は破砕帯の位置を現しているようです。

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15分程乗り、バスから下ります。

そこは、黒部ダム

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するともうそこは、黒部ダム駅。

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ここが展望台に行くか、ダム湖に下りるかの分岐点。
トイレとコインロッカーがあります。
このまま写真正面側に進むと黒部湖方面で、本日の悪天候のせいもあったのか、大多数の人はこちらに進んでいきました。
展望台方面は写真には写っておらず、角度的には写真の手前方向になります。

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見上げた図。

折角黒部ダムに来たし、時間もそこそこあるので、一旦展望台まで登ることにしました。
220段もある階段を、多少の荷物を持った状態でのんびりと登っていきます。

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登っても登っても階段がありましたが、やっと終わりが見えてきました。
残念ながら天気は…。

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そんなわけで、階段を登りきって、ご褒美の黒部ダムどーん!
天気こそ小雨ですが、念願の黒部ダムを眼下に見下ろします。
まだ雪が残っていて、水墨画のような光景。

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立山方面…のはずですが、激しくガスっていて、よく見えません。

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更に下には、外部の階段があって、夏場はここを下りていけば観光放水を間近で見られるみたいですが、いまは季節柄観光放水は行われておらず、また階段を閉鎖されており、通ることはできません。

(あの登ってきた階段を下るのか…)

雨は小雨ながら、降ったりほぼ止んだり、というような状況だったので、特に傘も差さず、カッパも着ずに展望台からの景色を満喫していました。
展望台にはお土産物屋さんがあり、お土産を見たり買ったり、写真を撮ったり、景色と空気を堪能していたわけなんですが。

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晴れてきた…?

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晴れてきたぞ…!!

いまこのタイミングで展望台にいたのは、自分達は二人以外には数人。
その数人だけがこの瞬間を目撃している。
悪天候で本日の雪の大谷ウォークが中止になったのは不運だったけど、黒部ダムでこんな景色を見られたのは、幸運以外のなにものでもない。

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一時間以上展望台にいましたが、少しお腹が空いてきたので黒部湖方面に下りて、レストハウスに来ました。
お昼ご飯に注文したのは、ダムカレー。
黒部ダムに来たら、絶対に食べてやろうと思っていたこちらのメニューですが、注文時にも気にはなったのですが、ガチで激辛。
しかもグレーンカレーで、これ今回初めて食べるんですけど、申し訳ないことに自分の口には合いませんでした…。
辛いのはともかくとしても、グリーンカレーの風味がどうもだめらしい。

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御飯はレストハウスの二階で食べたんですけど、一階でダムカードを配布してるとのことでしたので、来てみました。
右側がガラス張りになっていますが、その真中くらいに扉があります。

なかなか良い時間になってきましたので、ダムを通って駅に向かうことにしました。

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まだ雪?氷が湖面に残っていました。
結構水が緑がかっていて、まさにさっき食べたダムカレーの色…!

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黒部ダムを歩きます。

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ここが最高点…ってことで、ちょっとだけ覗き込んでみましょう。

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結構高いので、これ以上無理だわ、うん。

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と言うわけで、一気に場面は進んで黒部湖駅へ。

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ここからはケーブルカーに乗ります。
割と団体さんも多かったので、席には座れませんでしたが、元々乗っている時間は5分程度だったので、特に問題もなく。

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黒部平に到着すると、ロープウェイに乗り換えます。

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山の上の方は結構ガスっていますが、このロープウェイは山の中腹に張り出すように立つ大観峰という駅まで向かいます。
このロープウェイは、途中で支柱がないので、つなぎ目のガッコン!がないのは気持ち的に楽ですが、結構揺れるんじゃないのか…という不安もあり。

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午後を過ぎて、ちょっと天候が回復してきたので、ロープウェイからの眺望はなかなかものでした。

 # そしてほとんど揺れませんでした。

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視線を変えると、グリーンの黒部湖が見えます。
もうちょっとガスが切れてくれたらなあ…という思いもありますが、これはこれで良い眺めです。

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次は立山トンネルトロリーバスです。

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長野ルートが面白いのは、トロバス→ケーブルカー→ロープウェイ→トロバスと、色んな乗り物に乗れるところなんだと思いますよ。
まあ、逆の意味では乗り換えが多くて大変、しんどいっていうところでもありますけどね…!

終点、室堂。

乗ってる時間も10分とかなので、相当慌ただしいっていうところもありますが、このトロリーバスもあっという間に室堂に到着。
室堂駅の1Fに出ると、相当な人でごった返してまして…、まあ富山側も長野側もここが終点になるので、さもありなんっていうところですね。

 (あまりにも人が多すぎて立ち止まりにくかったので、駅内の写真は殆どありません。)

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…と、まあ分かっていた事ですが、今日の雪の大谷ウォークは中止です。
ただ、広場までは開放されているようで、階下に下りていく人はちらほらといるようでした。
雪の大谷ウォークは1時間もあれば見て回れるので、今からでも開けてくれないかなーと思ったりしましたが、特にそういうこともなさそうなので、駅から外に出ます。

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はい、真っ白ー!
なーんにも見えません。
この出口からは、浄土山とか雄山とかが見えるはずなんですが…、視界が限りなく悪くて本気でホワイトアウト状態。

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本日は、ここ室堂で宿泊するんですけど、ホテル立山はちょっとハイクラス過ぎて厳しいので、ちょっとだけ歩いてみくりが池温泉に行きます。

www.mikuri.com
2年前に立山縦走した際には、雷鳥沢に下りてきたので、ここで汗を流したんですけど、硫黄系の白濁した温泉がびっくりするくらい良かったんですよね。
御飯も美味しそうだし、いつか泊まって見たいと思ってて、今回の宿泊を楽しみにしてきたんですけど、この景色はちょっとね…。

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本気で真っ白。
一応竿を立ててくれていて、ガイドロープも張ってくれているので、道迷いは心配しないんですけど、全く先が見通せないので、こっちで合ってるんだろうか、っていう不安に襲われたことは否定しません。

みくりが池温泉にたどり着いた。

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足元もあまり良くなかったので、ちょっと時間がかかってしまいましたが、みくりが池温泉に到着。
玄関前で登山靴についた雪を落として建物に入ります。

フロントでチェックインの手続きをすませて、宿泊棟の二階へ。

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今回は(今回も?)、相方と二人旅行だったので、多少割高感はありましたが、個室を予約しました。
殺風景でなにもない部屋ですが、山小屋の個室ってこういうもんだと思いますし、二人でゆっくりくつろげればそれでよしってやつです。

部屋に入り、荷物ほ下ろしたり着替えたりしまして、ちょっとごろんと横になった瞬間に軽く寝ていたらしいです。
まあ、前日寝不足な状態でしたし、今日も基本動いてる状態でしたし、やっぱり疲れが溜まってるんでしょうねえ。

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夕ご飯までまだもうちょっと時間もありますし、このみくりが池温泉で最も楽しみにしていたのは、何を隠そう「温泉」なので、ひとっ風呂浴びに行きましょう。

前回ここの温泉に入った時は手首と首の後の日焼けのせいで、お湯が肌に滲みてちょっとつらかったんですけど、今回は特にそんなこともなく。
タイミングが良くて、貸し切り状態だったので、思う存分、体の芯からみくりが池温泉を堪能させていただきました。
疲れが見る見る体が抜けていくのを感じたと言うか、やっぱり入浴の回復効果って絶大なものがあるよな、と思いました。

ちょっとしたキセキの光景。

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そして部屋に戻って、まったりとしていたんですけど、何か窓の外が明るくなってるような気がして窓を開けてみると。

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さっきまでのガスガスな景色が吹っ飛んでいました。

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剱岳別山方面。

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真砂岳立山三山。

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立山三山、一の越、浄土山

数時間前までのガスガスな世界が嘘のような、白く輝く山と、青く光る空が、そこには広がっていました。
雪原を歩きながら、夢中で一眼レフカメラで写真を撮っていたのですが、気がつけば夕ご飯の時間になっていました。

みくりが池温泉の夕ご飯。

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本日のメニューはこんな感じ。

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最初はちょっと物足りないような気がしたので、なにか別注しようか、っていう話をしていたんですけど、これで充分お腹いっぱいになりました。
ほんとメニューが山小屋メニューじゃないですよね、これ。
トイレなんかも綺麗で水洗の温便座だし、旅館って言っても良いレベル。

ただ、この日は夕暮れの景色を見る、撮る為に、かなり慌ただしく御飯を食べて、また外へ。

暮れてゆく空に。

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世界は少しずつピンク色に変わっていきます。
地獄谷から上がる噴煙の向こうに大日三山があって、そこに太陽が沈んでいきます。

まさにマジックアワーですね。

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太陽が沈むと、富山側に雲海が広がっていることに気づきました。

元々期待はしていたけど、その期待以上の光景。
そして、直前の状態からすると、信じられないくらいの景色。

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少しずつ立山にも暗闇が広がっていき、月と星がそこには浮かんでいました。
カメラにも、そして記憶にもしっかりと焼き付かせてから、名残惜しい気持ちを残したまま部屋に戻りました。

そしてもう一度お風呂に入り、翌朝のために早めに就寝。


後編に続きます。