光のどけき春の日に。

関西発、ゆるゆる登山。

【山行記録】上高地から涸沢へ、憧れの地でのテント泊を。(2/4)

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涸沢2日目の朝です。

今日、どうするか、登るのか。

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朝になりました。

一応モルゲンらしき状態にはなったのですが、もうちょっと焼けるのかな?と思って待ってみたものの、結局これがベストなモルゲンでした。
ちょっと稜線付近にあるガスが邪魔だった…。

そして、体力は回復しているような、回復していないような、ちょっと微妙な感じ。
空腹感はあるので、昨日の残りのチキンライスを食べてみましたが、やっぱり口に合わずに二口食べて諦めました。
持ってきたアミノバイタルをキメて、さて今日どうするか、と考えてみます。

今回の本命としては、北アルプスで最も標高の高い奥穂高岳です。
そのためにそこそこ下調べもしてきたし、ヘルメットもちゃんと買って持ってきました。
取捨選択するとして、今回の山行の主目的は北アルプスでのテント泊だったので、ここ涸沢でテントを張った時点で、目的は達している、と言っていいと思います。
なので、このまま涸沢を楽しんで、昼頃撤収して徳沢でもう一泊テント泊、っていう手もあるよなーとか考え始めた自分がいました。

決めた。

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でも、決めました。

 「登る…ッ!」

ただ、行き先は変更しました。
コースタイム的に奥穂高岳より一時間短い北穂高岳に登ることに決めました。

と言うのも、昨日一緒に登った男性が、奥穂高岳より北穂高岳の方がコースタイム短くて良いんじゃないか、という話をしてくれたからなんですよね。
これが無かったら、諦めるか登るかの二択だったように思います。

アタックザックに最低限のものと、ドリンク1.5Lを入れて歩き始めます。

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涸沢小屋付近、ちょっとお花がキレイでしたが、最盛期はとうに過ぎているように思いました。

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涸沢小屋の横を通り過ぎます。
この小屋には、下山の際に寄ることにします。

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ちょっと登ると、テン場が眼下に小さくなってきました。

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穂高方面は朝からガスっています。
同じ稜線上なので、北穂高岳も同様であろうかと思いますが、とりあえず頑張って登りましょうか。

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ザイテングラードを目指して歩いている人が見えます。
下調べとしては奥8 > 北2だったので、イメージトレーニングもザイテングラードと、穂高岳山荘からの登りの梯子だったので、ちょっと残念な気持ちもありつつ。
また涸沢には来ることもあるだろし、奥穂高岳はその時までとっておくことにしましょう。

 # でも次はテントじゃなくて、小屋泊で…。

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吊尾根からの前穂高ですかねえ。
この角度だけはガスがなくて素敵だった。
一度歩いてみたい稜線ではあるけれど、自分のレベルだと手が届かないように思う。

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北穂高岳への序盤は割と整備された階段中心だったので、きついのはきつかったけど、これが続くならまあ何とかなるか…と思ったのは甘い考え過ぎた。
どう登れば楽なのか?安全なのか?そしてそれらは両立するのか?なんてことを考えると、最初の一歩、一手がなかなか出ない。
岩場を登るっていうことに不慣れな人の典型的なパターンだと思われ…。

もうちょっと修行積んでから来るべきだったかも…、しれないですね。

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この辺りで重い一眼レフを持って、或いは首から下げて歩くことに限界を感じたので、ストックを仕舞うのと同時にザックに押し込んでみました。
山頂とか、眺めの良い場所まで来て休憩のタイミングで取り出して撮影しよう、なんて思いもしたものの、それ以外は延々と背中にこの荷物はあるわけで、ただの重石と化した瞬間でした。

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割とぐったりしつつ、何とか南陵取り付きへ。
多少のもたつきはありつつも、何とか登りきったものの…、これ下り大丈夫なんだろうか…っていう不安がぽっかりと心の中に浮かんできました。
割とここまで苦労した岩壁も、疲労が溜まっているであろう下山時にちゃんとクリアできるんだろうか…。

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登っても登っても。

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終りが見えない、登り。

そして、やっぱりそこそこ日が高くなると、気温も上がってくるもので、歩みが遅いし、ドリンクの消費量が増え、徐々にそれが不安の種となって芽を出してきました。
今回、北穂高岳への登りのコースタイムが約3時間と言うことで、ドリンクは1.5Lだったわけなんですけど、これがやっぱり拙かった。
暑い→疲れる→飲むの繰り返しで、どんどん消費していきまして、もうここまで登ってきたら下山より頂上小屋まで行く方が距離も時間も短いので、何があっても登りきらないといけない、っていう追い込まれた状態になってしまいました…。

 昨日の失敗から何も学んでいない…!

まあ、ドリンクも持ちすぎるとそれこそただの重石だし、少なめで足りるなら少なめでもいいけれども、それでストレス感じたり、下山するっていう選択肢を失うっていうのは、明らかにやり方としては、拙い以外の何者でもないわけで。
もうちょっと考えようよ、自分。

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頻繁に立ち止まりつつも、兎に角登る登るを繰り返して行くと、やっと北穂高岳の山頂が見えてきました。
ここまで来たらあともう一息…のはずだけど、それがどんなに大きくて深い一息か、想像するだけでもげっそりしてしまう。
ただしかし、終わりってやつか見えたことで、俄然張り切る自分。
わかりやすいな。

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なんでこんなところに番号振ってるんだろ…って思ったら、ここって北穂高岳のテン場ですよね。
涸沢からテント装備を担ぎ上げる人、大キレットを超えてくる人、奥穂高岳から渡ってくる人…、同じ人間とは思えないね、ほんと。

神に近しい。

穂高の稜線で、出会ったもの。

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…で、ん?
なんかいる??

ら、雷鳥様や!!

実は、初めて、雷鳥このときに見ました。
アルプスは生まれてから、西穂高独標、立山槍ヶ岳に続いて4回目なんですけど、今回、これが初めてです。
まさかここで雷鳥に会えると思ってなかったので、ちょっと感激。
しんどかったけど、頑張って登ってきた自分へのご褒美なのかなあ。

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自分が立ち去ろうとすると、なぜかルートに沿って歩き始める雷鳥様。
このまま北穂高岳まで先導してくれると、多分頑張ってぼくは歩けるよ、歩くよ、うん。

…でも、ちょっと歩きにくいけどね。
すみません。

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南峰と北峰との分岐直下まで。
涸沢岳から穂高岳山荘に向けて縦走する人は、ここから向かうんですよねー。

…自分には、かなり確率で一生関係のなさそうなルートだ。

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頂上まで、あとほんとにもうちょっとな場所です。
岩が容赦のない感じで切り立っています。
山頂直下のためか、空が近いと言うか、やけに広いような感覚に囚われます。

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このあたりで男女二人のペアが下山してきまして、すれ違いました。
確か、登るときは3人でぼくを抜いていったんですけど、間もなくその内の1人が下山してきまして、ちょっとお話をさせていただいたんですね。
なので、その話をお伝えさせていただきました。
そして、すぐ下のテン場で雷鳥を見た話をすると、女性が「雷鳥可愛いけど、会うと天気が崩れるんだよね」、と。

この時、この発言は笑ってスルーしたんですけども…、うう。

登りの終わり。

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そして、北穂高岳登頂。
3106メートル。
ぼくが登った山の中で、確か二番目に高い山。
当初はこっちに来るつもりじゃなかったけど、無事に登れてよかった。

達成感と、安堵感からか、ちょっとウルッときてました、すみません。

そんなこんなで感傷に浸っていたせいか、気がつくと山頂には誰もいなくなっていました。
確か登ってきたときは数人いたはずなのに。
この山頂で誰かに写真撮ってもらいたかったんだけども…。

普段、誰かに写真を撮ってもらう、自分で撮るという趣味は基本的にはないんですけど、山ではちょっと別らしい。
槍ヶ岳でも、そういえば、山頂で出会ったお兄さんに写真撮ってもらったっけ。

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穂高小屋は、山頂を下りて5分くらいのところにあります。
富士山を除くと、確か日本で最も高い営業小屋、だったかと思います。
ちなみに、こんな高所ですけれど、ドコモの電波は普通にLTEでバリ4でした。素敵。
涸沢はあんなに不安定で、殆ど入らないのに…笑

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穂高小屋に来たら、絶対に見てみたいものがあって、それはここ大キレットなんですけれど…、この日はノーチャンスでした。
長野県側は比較的クリアなんですけれど、岐阜県側から常にガスが上がってきて、殆ど途切れることはありませんでした。
(ちなみに山頂も同じような状態でした…。)
インターネットで見た、大キレットの急峻な連なりと、それが槍ヶ岳に向かってつながっていく様を、自分のこの目で見たい、と願っていました。
去年、肩の小屋からですら見えなかった槍ヶ岳を、ちゃんと見てみたいっていうのが、それに至る心理だったわけですけれど、今年もフラレてしまいましたね。

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自分へのお疲れ様のご褒美コーラと。

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お昼ご飯のらーめん。
暖かくて、ちゃんと味がついた食べ物の美味しいこと美味しいこと。
一口食べて、思わず「尊い」なんて呟いてしまいましたが、こんな山の上で、こんなに美味しいものをいただけることは、幸福以外の何者でもない。

ここで同じテーブルでご飯を食べた初老の男性とお話をさせていただきました。
同じく涸沢から登ってこられたようで、疲れてしまったので暫くお昼寝をしていたとか。
(贅沢好きで羨ましい。)

そしてここでも、明日の涸沢の天気があまり良くないのではないか、とのこと。
なので、本来であればここ北穂高小屋で一泊したいところだけれど、最大限体力回復を計って、なんとか今日のうちに涸沢まで下山するのだとか。
おしゃべりは楽しくて、このままもっとこうしていたかったんですけれど、自分はどのみち下りの方が時間も体力も取られるのが分かっていたので、一足お先に下山することにしました。

戻りの始まり。

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奥穂高岳やそこからの穂高の稜線も、同じような状態です。
長野県側はクリアなのに、岐阜県側が。
きっと、この時この辺りにいる人、みんな同じこと考えてたんだろうね。

そう言えば、この写真の場所よりずっと手前、山頂直下あたりで、昨日涸沢まで一緒に登ったご夫婦とばったり。
ご夫婦には、ぼくは奥穂高岳に行く、と言ってあったので、北穂高岳直下で会ったことから、奥穂高岳から縦走してきたと言われてしまったり。
昨日の登りがきつかったので、一時間コースタイムが短い北穂高岳に変更した、と言うと、ご夫婦は笑っていました。
無事に下山して、涸沢で会えたらお酒でも飲もう、と約束してぼくは更に下山。

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チングルマ
(…ですよね。)

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果てしない絶壁感。

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結構ここ、通過するの怖かったんだよなあ。
ちゃんと鎖あるし、落ち着いてやればなんてないポイントなんですけど、登りの時は初手で向こう側がよく見えなかったので、余計に怖かったと言う。

そして二度目の。

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結構下ってきまして、ちょっと疲れてきたなーちょっと休憩したいなーっていうタイミングで、ふと耳を澄ますと、変な声が。
この写真の中央付近なんですけれども、分かりますでしょうか。

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そうです、再び雷鳥が…!

雷鳥様と、常念岳

写真はいまいちパッとしませんが、絵になる図です。
(…一眼レフで撮れば良かったよ、ほんと。)

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そして南陵の取り付きまでやってきました。
登る時は、登ることについての怖さは感じなかったですけど、やっぱり上に立って見ると、高さに対しての怖さが出てきますね。

ここで、ちょっと呼吸と心を整えるために、ちょっとだけ休憩したんですけど、何故か下の方でしきりに落石音がするんですよね。
確かにちょっとがれ場と言うか、谷筋があったので、その辺りなのかなーと思ったりしていたんですが、何か動く影が見えたり。

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あ、お前か落石犯は…!

って言うか。
上高地付近の猿とは違って、ガチの野生の猿なので、結構凶暴なんじゃないのか…?
このままここにいて、襲われたりしないか…??

明らかに怖くなりまして、さっさと下りてしまおうと思ったわけなんですが。

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なんでルート上から上がってくるのか。
問い詰めたい。
日本語は通じないだろうけど、こってりと問い詰めたい。

しかしこの猿、赤ちゃん猿を抱っこしていまして、これガチで襲われるやつなんじゃないのか。
足場が全くないわけではないけれど、鎖使って下降してる時に、これはないよな…。
目を合わすとまずいっぽいので、ひたすら目を合わさずに、でも猿の登ってくるルートを確認しつつ、刺激しないように、そろーりと自分も下りていったんですけど、そしたら向こうから避けてくれましたとさ。

ここをクリアしたなら、あとはそれほど危険なポイントも無くなりますし、確実に下りていけばいいかな、と。

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だいぶヒュッテとテン場が近くなってきました。
あともうちょっと、あともうちょっと…と言いながら、この後は下っていきましたとさ。

(たまに、まだ下るのかよーとかツッコミ入れながらも。)

涸沢への帰還と、そこにあったリスク。

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涸沢小屋到着!
ここのテラス席もヒュッテのテラスとは角度が違って穂高方面はあまり見えないけど、カールを見下ろせる感じで、これはこれで良いものでした。
元々テント泊じゃなかったら、初日はヒュッテ、二日目は小屋に泊まって、っていう計画を昔考えたことがあった気がする。
(それはまた次回だ。)

この小屋でおトイレを借り、お土産なんかを物色しつつ。
そう言えばトイレ前ですれ違った男性がブルーの槍ヶ岳山荘Tシャツを着ていたんですよね。
あれ、羨ましい。
ブルー好きなぼくとしては、ブルーがほしかったけれど、売り切れだったので泣く泣くグリーンのシャツ買ったんですよね。

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そしてここでもご褒美コーラだ。ふふ。
何か北アルプスって、ペプシ率高くないですか?
なんでだろ。

この後、そこそこな時間をこのテラスで過ごしました。

美しいカールの地形と、心地よい風。
北穂高岳の余韻を噛み締めます。

そしてそろそろテントに戻って晩ごはんの準備でもするか、っていうことで小屋を後にしたんですけれど、テン場に下り始めた瞬間、ヤツがやってきた。

…まさかの、ギックリ腰。

声にならない声を上げて、階段にひっくり返ってしまいまして。
痛みが治まるまで、10分くらいでしたでしょうか。
その間にも、階段を登ってくる人、下っていく人がいましたが、階段の変な場所でひっくり返ってる自分を見て、何してんのこの人…ってみなさん思ったことでしょう。
すみません、この時ほんとギックリ腰がやばくて、動くに動けない状態だったんです…。

多少痛みは治まっても、すぐに立ち上がれるはずもなく、ちょっと試しに動いてみてはだめだ痛いっていうことで、2、30分くらい階段でひそかにのたうち回ってたわけなんですけど、多少動けるようになったので、よろよろと老人のように自身のテントに戻って、横になりました。
バンテリンジェルをギックリ腰部分に塗る為に、人には見せられない格好になったわけですが、この時はテントで来てよかったなーなんて能天気に思ったんですけど、そもそも明日下山予定日で、テント泊の荷物を背負ってこの腰で下山できるのか?

いや、無理だ。

まあ元々ギックリ腰持ちで、いつかは山でギックリ腰やるだろうなあと思いつつも、これまで足首はやっても腰はやったことがなかったので、正直どうしていいか分かんない。
ただ過去のギックリ腰の対処としては…、薬を塗って回復の時間を待つしかない、っていうこと。
明日までに治らなかった場合は、涸沢にもう一泊するっていう選択肢もあるけれど、さすがにそれで腰が良くなったとしても、涸沢から上高地まで一気に歩いて、更に和歌山まで帰ることができる時間に、っていうのはちょっと無理。
と言うことは、それが明日になるか明後日になるかは分からないけれど、とにかく横尾までは下らないといけない。
横尾でヘルプ出したら、その時点でぼくは遭難者になってしまう。
それだけは避けたい…。

最悪、ボルタレンきめて下りるしかない。

…なんて最悪に近いパターンのことと、その対処をぐるぐると考えてると、少なくとも今晩はちゃんとご飯を食べておかないといけないっていう一つ目の回答にたどり着いたので、テントから出て水を汲みに行きました。
そうすると、登りも下りもすれ違ってお話した男性が、実はすぐ近くにテントを張ってらしたようで、呼び止められて暫くおしゃべりしました。
その男性も、下山で猿に襲われかかったとか、自分より先に歩いていた人は襲われたとか。
ぼくの鎖を使っての下降中に猿に出くわした話をすると、やたらとウケが良く、地元に戻ったらネタにする、と…笑
一生の思い出なので、存分にネタにしてください、と言いつつ、ぼく涸沢ヒュッテへ。

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気持ち良いテラスで、皆さんが見上げているのは。

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穂高の稜線。
そりゃみんな夢中で見上げるよね。
ビールも美味しいよね。

この後、翌日用のドリンクの購入、当日の水、トイレ、お土産なんかを涸沢ヒュッテですませてまして。
(そう言えば、下山時に山頂直下でお会いしたご夫婦には、この日は会えませんでした。)

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そこそこ涼しいので、ぼくも穂高の稜線を見上げながら、15分クッキング開始。

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アルファ米の白米に、レトルトカレー
そして、焼鳥の缶詰。
豪華にいこうや、豪華に。
今日は頑張った日だし、明日はひょっとすると、人生で一番頑張らないといけない日かもしれないわけだし。
まあでももう難しいことを考えるのはやめておこう。
こんな山の上でできることは限られていて、それ以上のことはできない。
後は、うまく回復してくれることを祈るだけ。

明日がせめて下山するまでは良い天気であることを祈るだけ。

食事の後は、手頃な岩があったので、腰を労りつつ、その上で涸沢の空気の中、穂高の稜線を暗くなるまで見上げていました。

(3日目に続く。)