光のどけき春の日に。

関西発、ゆるゆる登山。

氷瀑の御船の滝 ~七色の光をその身に纏う。

こんばんは。

先日、奈良の川上村まで行ってきました。

目的としては、氷瀑の御船の滝だったんですけども、実はギリギリまで迷ってたんですよね。

と言うのも、皆さんご存知のように、今年は超がつくほどの暖冬で、しかも2日前の時点では一切氷瀑してなかったんですよ。
(Twitter検索。)

2月についてはまだまだ忙しい時期ですし、正直次の寒波が来るかどうかも分からず、ましても日程が合うかどうかもわからない、ということで、ちょっと諦め気味だったわけです。

ただ、その日の夜と、前日の夜の二日間がちょっと冷え込むという予報があって、ものすごく迷いだしてしまった、と。

折角行くなら氷瀑の滝を見たいわけで、氷瀑していないなら他にもやることはあるので、そっちをやってしまう、という考えもありましたし、そもそも先月の高見山で傷めた右足首もまだ万全ではなかったので、足元についての不安もあったわけでして。

最終的には前日に行くことを決めたんですけども、凍ってなくて当たり前、ちょっとでも凍ってたら儲けモン、っていうことで。

元々山を始める前はカメラ趣味もありまして、良い風景写真を撮るために始めた登山でしたが、最近ではすっかり登山がメインになってしまっているのもあったので、今回は久々に一眼レフを引っ張りだして行こうと。

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氷瀑の御船の滝 ~七色の光をその身に纏う。 

自宅を出たのが5時半で、そこから途中のコンビニで物資の買い出しなんかをしつつ、いひかの里に着いたのが7時半頃でした。

その時点では駐車場には自分の車一台しかなかったんですけど、暫くするもう一台追加されまして、後から来られた方と少しお話をして、少しタイミングをズラして自分も出発しました。


まあ見ての通り、寒波の後はいひかの里も雪に埋もれるそうですが、今回は一切雪らしきものはなく、SPENCOのセカンドスキンを貼ってのザンバランの登山靴の感じを見たかったのもあったのですが、舗装路歩きはちょっとしんどいかも…と思いつつ、スタート。

車の外気温計では-4℃くらいだったと思うんですが、風がなかったので予想以上に温かい感じがしました。

また非常に天気もよく、青空も広がっているので、氷瀑については期待薄かなあ…、氷瀑しててもすぐに崩落しちゃうかなあ…なんて思いながら、少し急ぎます。

ただまあ、こういうとても単調な舗装路なんで、正直歩くのがしんどいんですよ…。

歩きやすくていいんですけど、歩きやすさとしんどさは比例しないのが嫌な所。

山からの水が流れ落ちてるポイントがありまして、一応気温が低いせいか、草木についた水が凍っていました。

辺りに全く雪がないので、こういうところに冬山っぽい所を見出してみたり。

この辺の山肌ですが、割と岩がむき出しになっている感じです。

まあ、ルート自体も川沿いなせいもあるかもしれませんが、単調な舗装路歩きのアクセントになってくれて、ちょっと助かりました。

少しずつ陽が高くなり始めまして、ちょっと眩しい感じです。

天気が良いのはいいんですけども、気温が上がるのはちょっとなあ…。

岩戸の滝と東屋まで来ました。

遠目にはデッキまで下りられるのかと思ったんですが、封鎖されていましたので、休憩がてら東屋から滝を眺めていました。

結構水量がありまして、ドドドドドっていう感じで水が流れ落ちています。

御船の滝とは雰囲気の違う滝ですが、ここまで元気良く流れてるのを見ると、御船の滝も凍ってないだろ…と思わせます。

井氷鹿の井戸とな?

何やらこの奥にある雰囲気で、ちょっと土の道を歩きたいところではあるんですが、一応今日の目的地は御船の滝なので、登りでは一旦スルー。

帰りに余裕があれば、寄ってみることにします。

日陰になっている所にちょっとだけ雪がありました。

湿った感じの雪だったので、触りには行かなかったんですけど、ちょっとだけとは言え、一応冬山なので雪があるとちょっとホッとします。

岩肌のちょっと窪んでる所に氷柱が着いていまして、この時期としては小ぶりではありますが、標高が上がってくると、少しずつ冬山のにおいが漂ってきたので、テンションも上がってきました。

ほそーい滝が流れています。

この滝まで来ると、御船の滝へのアプローチ部分まであともう少しです。

ってなわけで、来ました。

夏に車でロケハンに来た時は、この看板を見落としてここからまだずんずん先に進んでしまったんですよね…。

駐車場でお話した方が仰るには、アイゼンつけるのはこのアプローチ部分だけで良さそう、ということでしたが、正直つけるのも面倒なので慎重に見極めつつ歩いて行くことに決定。

やっぱり木橋は凍っていますが、氷でかまぼこみたいな感じにはなっていないので、慎重に歩けば大丈夫っぽい。

が、橋の下には浅いとは言え、川があるので、絶対に落ちたくない…。

そして、この橋を渡っている時に、奥から水が結構な勢いで流れてる音が聞こえてきたので、やっぱり滝は凍ってなかったか…と肩を落としたんですけども。

思ってたより凍ってた!

2日前にTwitterに上がってた写真を見る限りには、一切凍ってませんでしたが、ここ二日間の冷え込みでちょっとだけ凍ってくれたっぽいです。

ただ、完全氷瀑にはもっと冷え込まないといけないのと、冷え込んだ期間が長く必要なんだなあと。

水飛沫のおかげで虹がかかっています。

Ice&Rainbowっていうところですかね。

完全氷瀑だと虹はかからなかったでしょうし、これはこれで味があっていいかもしれませんね。

うんうん、上出来です、上出来。



第3滝壺みたいな所が凍っていました。

ただ、下流には水が流れているようでしたので、凍っているのは表面だけで、その下は水が通ってるんでしょうね。

御船の滝では写真を撮ったり、ぼーっと眺めたり、先行してた男性の方とお話をしたりで、だいたい2時間ほどいた感じです。

この写真が11時頃の写真だと思うんですけども、一番上の写真より氷瀑が減ってるのが分かるかなあと思います。

これなんですけど、岩肌から剥がれ落ちる際、滝壺でものすごい音を立てて崩落していくんですよね。

滝に背を向けてた時に崩落が起きて、音にびっくりしたのは秘密…!

そして、先行の男性の方は滝壺付近から見上げる感じで撮ってる際、ご自身の真横に氷の塊が降ってきたことがあったそうです…。

帰り道にちょっと気になってた井氷鹿の井戸に寄ってみました。

この石碑の向こう側、大きく窪んでる感じなんですけど、ここが井戸…?ということなんでしょうか。

先の方までまだまだ道が続いていたので、暫く歩いてみたのですが、特に何もなさそうでしたので、あっさりと引き返してきました。

現場では気付かなったんですけど、石碑にちゃんと「井戸」って書いてあるんですよね…。

少し遠回りをしたせいで、先行の男性の方に帰り道で抜かれてしまったらしく、駐車場に戻ると、その方の車はありませんでした。

お昼御飯、少し遅くなりましたが、ホテル杉の湯さんの山吹にて。

先にお風呂に入りたかったんですけども、既に13時近くなっていて空腹感がひどかったので、先にお昼御飯を食べることにしました。

良いものを見たあとは、良い物を食べましょうってことで、お値段1,600円とお高いランチではありますが、猪鍋定食です。

味噌仕立てのダシ汁が大変良い仕事をしていまして、お鍋の具材を全部食べたあとで、ダシ汁だけ飲んでしまいました。
(さすがに全部ではありませんが。)

ってか、右下のカルパッチョなんですけど…、正直あんまり口に合わないんですよね。

普通にお刺身にしてくれたら満点だったのになあ…!

と言うわけで、お昼御飯の後は杉の湯でお風呂!

カウンターでJAFカードを提示したら、100円引き?とかで入浴できました。

夏旅の際、ここに一度宿泊しているのでお風呂の雰囲気は知ってるんですけど、お風呂は男女入れ替え制になっていまして、今回の男性風呂は岩風呂の方でした。

もう一つの露天風呂の方が見た目好きなので、ちょっと残念ではありましたが、やっばの山登りの後は温泉だよね、という確信が深まった温泉でございました。





ファイルサイズが大きいのでリンクとして置いておきます。
よろしければどうぞ。